●クサいのは嫌
さわやかな一日でしたね。
今日は朝9時30分から2セッションがありました。
午後からは東京へ。
仕事に一時間早めについたので、恵比寿の『ハゲ天』という天ぷらやさんでランチ。
『ハゲ天』といえば、天ぷら屋さんの老舗。
何故ハゲ天ていうか知ってる?
なんでも、当時の店主がそのような状態にあったもので、
お客さまの呼び名を、そのまま屋号にしたんですって!
ヘ〜〜〜へ〜〜〜へ〜〜。(もう出たかしら...この話題って)
それはそうと、何故、東京に行ったのかというと、
今製作中のJ-POPの名曲をいろんなアーティストがカバーするというバルバムのRECのため。
私は、2作品程参加予定になっていて、
今日は、その楽曲の仮歌のRECでした。
細かい情報はまだお出しできないのですが、私が歌わせていただく一作品のアレンジがエンヤの音楽を思わせるようで、とても素敵でした。
アレンジは、ユーミンをずっと手がけておられた新川さん。
テレビやCDでお名前はたくさん見かけていたのに、お仕事をするのは、初めて。
新川さんの繊細なアレンジに、歌いながら、久しぶりの瞑想状態でした。
今日、スタジオで話題になったことがありました。
ベテランになると、アーティストは、歌い方が変わる...
これがよいというファンもいるし、よくないという声もある。
独特の歌い方(クサい歌い方)に変わっていく場合の背景には、
アーティストに対して客観的に指摘できるひとがいないという現状がありました。
アーティストにとっては、その歌い方が、不得意な部分をカバーできる、安心する表現方法であっても、
回りからは、そうは見られていないことが多いようですね。
私も表現者の立場からこの会話に参加しながら、
自分はどうなんだろう..。と考えさせられました。
当時、私は、新人だとしても、キャリアが長くなると、やがて、制作チームの中で、私が一番年上になっていたなんてことは、
最近よくあります。
アーティストによっては、大御所すぎて、お取り扱い注意人物にされてしまったなら、若いスタッフなどは、当然アーティストに対して何も意見を言えなくなってしまうのも、容易に想像ができること。
歌入れの作業は、どっぷり自分の世界に入るでしよ?
つい熱心になりすぎて、自分の空気が醗酵してしまうことも多々あります。
それを客観的に指摘してくれる人こそ、アーティストにとって、
とても必要な人なのに
私が外部でRECをする時には、篠崎恵子さんという女性のプロデューサーを必ずたてます。
彼女は、ブースの向こう側から常に客観的な、アドバイスをくれます。
トークバックで、「う〜ん、今のは今イチ」とか、「今のは、音程よりも、雰囲気がすごくあったから、よかったと思う」とか、率直に言ってくれます。
これを素直に受け入れられるのは、私の中で篠崎さんの耳に対しての絶対的な信頼関係があるからこそ。
もちろん意見の相違もあってOK。
その上で第3の選択を作り出す事ができるのも、チームワークのおもしろさです。
今の私が、今であるのは、あらゆる場面で、サポートをしてくださった、スタッッフの方々に恵まれてきたからに他なりません。
年をとっても、歌...クサくならないようにしようっと。
クサい方が、うまい食べ物もあるけどね。
明日は鎌倉でeponicaの会議です。
私にとって、eponicaの編集スタッフも音楽と同じくらい、
大切な人たちです。
久しぶりの鎌倉...お天気だといいな。
コメント
「クサいのは嫌」というタイトルで日記を書かれていますが。
僕なんか。
「脇クサい!」「けつクサい!」「足クサい!」
「くちくさい!」ヤツです。
そういう意味では無いか!
要するに、「イカしていないのは嫌!」
という意味ですネ!
Posted by: ハナタレ坊主! | 2006年9月23日 02:21
私事ですが、最近、身の回りの医療関係者に対して、いろいろなことで、指摘しちゃったりするんです。でも、それは、私のわがままなのか、病気なのか、指摘しちゃっていいものなのか、それがわからなくて悩んでます。指摘されたほうは、いやだと思うか、うれしいと思うか、その辺のところがわからないんですよね。
また、島根の井上さんのお父様のお話聞かせてください。山口から島根まで、行けるといいなあ・・・。
鎌倉・・・、明日、お天気なよーに。
Posted by: 冨松則子 | 2006年9月23日 03:24
またまた失礼します。
大丈夫です。年をとれば、年をとった分、何かしら味が出てくると思いますよ。
くさい食べ物って、ドリアンとか ! ?
Posted by: 冨松則子 | 2006年9月23日 03:28
僕が云えた柄じゃ無いけど。
ある程度、EPOさんの日記を読んできて思うのは。
「とにかく、素晴らしい!」
文才にも長けてるし、音楽的才能も深遠な物を感じます。
下手な事、云えないヨ!
先程の文面なんか、顔、真っ赤になっちゃうよ!
少し、アタマ冷やします。
Posted by: ハナタレ坊主! | 2006年9月23日 04:14
クサヤは好き♪
epoの歌い方は歳とともに変ったか?
20歳の彼女も聴いたし
今の彼女も聴いてます。
トーンは殆ど変ってないと思う。
くさいかくさくないかは聞き手側にもよるのでは。
年齢を重ねて深く厚くなってきたのは事実。
でも軽やか★
※巧く表現できない・・・。
Posted by: amigo | 2006年9月23日 09:56
EPOさん、呼ばれました(笑)
『ハゲ天』・・・・ねん(汗)
いや天ねん天然なんですけど(笑)
確かに良きアドバイザーは大事ですよね!
前向きな提案を出来るような人になりたい。
いや、なろう(笑)。
EPOさんのDVDそろそろ僕のところにも届く
かなかな・・・待ってます^^;
明日は鎌倉ですか。僕も通勤で毎日通ってる
けど、なかなか降り立たないなあ。
台風が又来てるけど、晴れると良いですね。
Posted by: ダイハードマン | 2006年9月23日 13:57
>それを客観的に指摘してくれる人こそ、アーティストにとって、
とても必要な人なのに
アーティストに限らず どんな職業の人達にも それは、大事なことですね。
19歳の時、勤めていた店の先生(オーナー)が言っていた言葉を思い出します。
「お前達はいいよ! 言って貰える人間が上にいるから・・・・
俺なんか 誰も何も 言って貰えない(いつも孤独だよ) 」 と
指摘を受け 内観する事は、凄く大事なことですね^^
常に何事も感謝、感謝です
いつも 今でも そう ありたいと 思っています。
Posted by: T-K | 2006年9月23日 14:36
EPOさん、島根のチケット、2日間分届いたよー。
Posted by: 冨松則子 | 2006年9月23日 17:33
アドバイスをしてくださる人って有難いですよね・・・そして、いつまでも素直に聴ける人になりたいですね。
クサイもの・・・滋賀に住んでいる私は鮒寿司でしょ。今は琵琶湖にフナが少なくなり高価な商品ですが。
あの、すっぱーい味、たまんないっ
Posted by: やすよ | 2006年9月23日 18:14
最近、出没回数が多くてごめんなさい。
以前、九州で、EPOさんのコンサートを観にいったとき、サインをしてもらおうと思って、EPOさんより先に、亮さんのサインをいただいたのですが、亮さん、EPOさんがあとで同じ色紙にサインできるように、色紙の右下のほうに小さく亮さん独特のサインをしてくださったのです。
それで、そのときには、EPOさんにはサインしていただけなかったので、EPOさんのサインのスペースが開いたまま、部屋に飾ってあります。今度、そこに入れてもらおうかな。
思い出した。確かミリカローデン中川だったかな。違ったっけ・・・。
Posted by: 冨松則子 | 2006年9月23日 18:18
川の流れがよどむとやがてヘドロと化して臭くなっちゃうように
人も変化しないでいると、腐っても鯛って言われちゃうかもね!
Posted by: 風と海と空と | 2006年9月23日 18:23
芸術家にも色んなタイプの人いますよね。
スタイルが出来上がってしまうとそこに安住?してしまう人や、どんどん新しいことに挑戦して変化していく人や・・・
epoさんは後者のタイプですよね。
開かれた心を持ち、とても多くの人たちの声に耳を傾けて、でもしっかり自分を持っている(また信じている)そんなepoさんがクサくなることは絶対にないと思います。
それにしてもepoさんが歌うJ-POPの名曲ってなんだろお?
エンヤの音楽を思わせるようなアレンジ??
なんだろお???
もしかして・・・
Posted by: マクダル | 2006年9月23日 19:36
マクダル様
私の言わんとしてることをフォローして下さり有難うございますm(__)m
これまでのようにこれからも川の流れや転がる石のような
毎日生まれのEPOさんの歌舞きぶりを期待しております(●^o^●)
Posted by: 風と海と空と | 2006年9月23日 20:42
いくつになっても人の意見を聞ける自分でありたいと、
いつも自分自身に言い聞かせています。
・・・確かに、昔の方が良かったのにィ!って歌手の方たくさんいますよね。
アレンジなんかもしない方が・・・っていうのもありますね。
私は23年間EPOさんの音楽を聞き続けていますが、
お世辞抜きで本当に昔も今も大好きです。
EPOさんの音楽&歌声は私の生活の一部になっています(笑)
今年は北海道で二度もEPOさんのライブに参加する事ができて、
しかも二度目の時は司会の喜瀬さんの計らいでEPOさんに私の事を紹介していただけて
本当に夢のような一日でした♪
また是非北海道で素晴しい歌声聴かせてくださいね♪
Posted by: 空太ママ | 2006年9月23日 22:02
歌い方が臭く、濁っていく人、いますね。
EPOさんの歌は、歳を経るごとに透きとおっていくように思います。
表現力は豊かになっているのに、鼻につくようなクセは皆無で
透明度が増して、軽やかに自由奔放に、どんどん純度が高くなっていく。
ひとつひとつの言葉を大切にしておられて、ていねいに発音されているところは、カレン・カーペンターを彷彿とさせます。
軽やかで明るくて深くて優しくて…
そんなEPOさんの歌声を毎日聴いていると自分まで浄化されるような気がします。
そして同じ曲でも最近のアレンジほど素晴らしいです。
たとえば「三番目の幸せ」は「POPTRACKS」に比べ「UVA」のアレンジは夾雑物がそぎ落とされて純度が増して、ずっと素晴らしいと思います。
同じ詩とメロディーでもアレンジと歌い方が違うとこんなにも違うんですね。
最近のEPOさんはアレンジもご自身でされているので本当にすごいと思います。
毎日聴かせていただいていてEPOさんの曲と歌声に飽きる事がありません。
本当にありがとうございます。
Posted by: shu | 2006年9月26日 00:04