●アレってドラマの中のこと?
私が、心の師、農業の師と呼んでいる、とても大切な方の手術があり、朝6時起きで、東京に向いました。私に無農薬の健康野菜をずっと送ってくださっている方で『畑の先生』と呼ばれている方。先日、雑誌にも取り上げられた、ある種、野菜作りのアーティストです。
BBSHの先駆者であうバーバラさんは、医療と、ヒーラーが共同で人を癒す時代を理想としている人。歯医者さん以外、ほとんど、縁の無い私は、総合病院においては、なにからなにまで興味シンシンです。いや、ほんと、もしも、もう少し、気持ちが傾いたら医者になりたいとも思う私ですから。
彼に対して、私は、普段から本当に何もできないけれど、ただそこにいて、「ここにいるからね〜だいじょうぶさ〜」と、そんな気を送り続けるだけで、いいかなと、思ったわけ。BBSHでは「思い」が全てだから。普段から変わらない自分たちを病院で表現する。これ、けっこう安心でしょ?クライアントにとって。
手術の時間なんと、6時間。長いよね。85歳を過ぎる男性に取っては、けっこうハードだったのではないかしら?都会の大きな総合病院は、テレビでよく見る『手術室』なる赤いランプのつく部屋などどこにもなく、けっこう緊張感のないフロア。
何組もの患者さんが、同じ時間にちがう先生から手術を受けるから仕方ないけどね。一家族のために、一点滅はしていないという、そんなことです。テレビとは、ずいぶん違ったな。この病院。
『家族休憩室』という場所で、雑誌を見たり、PCで仕事をしたりという感じで、彼が、開き戸から出てくるのを、待つわけですが。ひとつ思ったの。やっぱり待つなら、廊下だと!
あの、あの感動的な、手を握ったりするシーンは、廊下じゃないと。でなければ、エレベーターホールなんだよ。
私ね、その人の頭の名字の響きで廊下に飛び出ていって、「お帰り!」って言おうとおもったら?その患者さん、若くて、体の大きな方で、畑の先生とは、全くちがうタイプだったの。ここでもハヤトチリ。手術でむくんだのかと思ってしまった。
だからね、結局私は、ほとんど、廊下にいたわけ。
彼の奥さんは、憧れのように、それを望んでいたので、
私は、伝書鳩のように、「お母さん、今だよ!」なんて、部屋と廊下を行たり来たりしていたわけでした。
たまに、ロビーに置いてあるテレビや雑誌に、気をとられ、浮き世の世界を疑似体験したりもしているのだけれどね。『畑の先生』が無事に6時間後に出てきて、病室に入られたとき、全身の力が抜けまくり..。
なのに、患者である本人が、冗談まで言ってる。痛いのに、気を使わなくていいのに〜看護婦さんにまで。
そんな時ね、私たちの横を足早に走っていく、病院の先生と大勢の看護婦さんがいたの。ベッドには、白い布がすっぽろりかぶされていた。
亡くなったのかな。その方。そこには、硬質な物体が放つエネルギーを確かに感じた私でした。美しくさえあり、とても静かな時間なの。
「はい!終わり」という潔さでもあるのかな。大人なのか、子供なのかもわからない。でもね、とても高貴な感じ。不思議ね、死んでしまったら、私たちは、物質なのに。
病院というところ、生と、死、両方体験する場所であると同時に、個人が生きた時間の高潔さにふれられるそんな場所なんですね。
へとへとになり、夕方、葉山にもどり、ひとついい土地を見つけた。
「生きてる」って感じがしたよ。けっこうそれも。
今日は、いろんな意味で、ちょっと疲れたけど、帰ってから、沖縄の島酒をのんびり飲みました。さ、明日は休み、ねるど〜。
コメント
お疲れ様でした。そうですね・・。父・母を看取ったのが市立総合病院でしたが、会社に行くみたいに行ってたし、75前後迄、生きてきた人生の最後の場所がそこで。ん・・・・。私には第2の実家ですね。たまに院内散歩に、今でも行きますよ(笑)。なんだか検査室から、ひょっこり現れそうだな!って。あ!夜はまた、違空気ですね。とてもとても長い。・・・それにしても、epoさn!!歯医者くらい・・て。安心ですね、だって、まだまだ色んな作品に、私達は会えるって事ですよね!よかった、健康epoさんで!ばんざーい!
Posted by: kaoru | 2007年8月 3日 13:55
本当にお疲れ様でした。今日はゆっくり休めましたか?
Posted by: K | 2007年8月 3日 19:11
瀬戸内寂聴さんが、
『出家とは生きながらにして死ぬこと』
とおっしゃってましたが、
命のリセットは不可能だけど魂のリセットは可能ですよね!
私もよく島酒で魂のリセットしてますよ(笑)
Posted by: 風と海と空と | 2007年8月 3日 21:52
朝の6時から一時間あまり、子供とだんなを部屋に残し、一色海岸を散歩。海岸の写真撮影、波打ち際で貝や石拾いにしばし没頭。それだけで心身癒され解毒された感じでした。そんな中、ビーチクリーニングをする地元の方と挨拶を交わしなんとも爽やかな一日の始まりでしたよ。運がよければジョギングのepoさんに遭遇?!なんてちょっと期待しちゃったけど・・・。一色は波も優しくおまわりさんやレスキューの目もあり、湘南とまた違い、なんとも落ち着いた雰囲気の安心できるところでした。おいしいお店にも沢山行けたし、素晴らしい夕日も見れたし、こんな素敵な場所が生活圏だなんてepoさん羨ましい・・・。そうそう、昨日はあの岩陰でウニ獲ったど〜っ!(息子が)食べてみたかったけどすぐに返しましたとさ。残念。
来年もまた行くぞ〜!今度は是非「MANA」でのライブの日に合わせて♪
Posted by: アプリコット | 2007年8月 4日 07:01
お疲れさまでしたあーー!
昨日は、ゆっくり爆寝されましたでしょうか^^;
と思ったら、今日はもう秋田でしょうか・・・
新幹線でも、いろんな想いとともに、
寝る蔵で、銅像(どーぞ)ー^^;
Posted by: ダイハードマン | 2007年8月 4日 08:39
「畑の先生」が無事手術を終えることができて
よかったですね(^-^)
「手術がうまくいきますように!」という
思いを送る気を長時間使い続けるのは
文字通り気力のいることだったと思います。
epoさんもお疲れさまでした。
術中で、待っている身の置き所のない時間や、
絶大な影響を与えてくれた方の死で
数人だけれども関係者が集まって
喪失感に満ちた時間を共有した経験があります。
普段は忘れてしまっているけれど、
生死の領域は人間にはまだ自由に動かせないものだと
実感させられます。
できることは、思いを送ることだけ。
これから科学が進んでも、この領域はまだ
人間の自由にならなくていいかな、とも
思ったりします。
Posted by: ひめゆき | 2007年8月 4日 23:55