●テレビでは伝わらないこと。
濃厚な2日間でした。
宮城県栗原市にある城国寺で行われた、『鎮魂と復興』を祈る集い。250人もの方々が本堂に集まってくださり、なごやかに厳粛に、会は進んでゆきました。
宮城県内17教区から曹洞宗のお坊さんたちも法要に駆けつけてくださり、青年会議所の方々をはじめ、地元病院で看護にあたられた婦長さんともお目にかかりました。
葬儀のお仕事しておられる方々も今回の100日法要のために、道々に立て看板を設置するお世話をしてくださったそうです。
会場には、小さなお子様からお年寄りまで、ほんとうにたくさんの方においでいただきました。
お坊さんたちの法要の後、仙台在住のピアニストの稲垣さんと私のLive 。
思いがけず気が合い、数曲ご一緒にセッションさせていただくという運びになりました。
地震当日、6/14日朝8:46分。山菜とりの方々でにぎわう季節。あと、20分遅かったら、山に入る方がもっとたくさんおられ、被害は膨らんだかもしれないと地元の方がおっしゃっていました。
人が山に入るには早い時間だったことと、この日、山で仕事をされるかたがお休みだったことはせめてもの幸いだったそうですが、それでも山ごと陥没したとか、気がついたら道路が無かったとか、まるでナマズがはうように地面が波打ったとか、現実の体験談はすごかったです。
しかし、それをそのまま番組で伝えてよいのか...?
これは、お坊さんのお話しですが、地震が起こったのが8:46分。もうすこし遅かったら、山菜とりで山に入るかたがもっとたくさんいて、
惨事がふくらんだかもしれないとのことでした。土曜日で山の仕事をしているかたがお休みだったことも、山に人が少なかったこととしてせめてもの幸いだったそうです。
しかし、朝だったからよかったのかと言えばそうではなく、朝稼働する職業の方々もおられるわけで、たとえば飲食店や、お惣菜売り場などで仕込み中の方々が火傷などの重傷を負い、
病院に駆け込まれたり担ぎ込まれたりという惨事の中、病院では、患者さんにスムースに治療を受けていただくためのマニュアルがいっさい通用しないパニック状況が起こったそうです。
看護士さんやお医者様が怪我をされた方々の安全を優先に、臨機応変に対応されていた状況など聴けば聴くほど、ほんとうに今回の地震は大きかったのだなと思いました。
少し、落ち着いた今頃になり、看護にあたった方々のメンタルな疲労が表面化してきているという現実もあるようでした。
本日FMの収録は、この法要の集いでの音源を紹介したり、この日の出来事がお話しのテーマとなりました。
前日のおつかれさま会で、お坊さんや地元の看護士さんに貴重な当時のお話しをたくさん伺ったのに、私はどの情報をどう表現しても、被害に合われた方にとって痛みに触れる話題になるのことを恐れ...頭が混乱してしまい、何度も録音をとめてしまいました。なんか、どう話してもどなたかを傷つけてしまいそうでした。
今日の収録は私もスタッフもとても繊細な気持ちでいっぱいでした。
あるお坊さんのひとこと。
「政府は宇宙のことにお金をかけるのと同様、人間が生きていくのに必要な土や、自然資源を育てること、もっと地面のことにもお金をかけて欲しいですね。」
災害が多く発生した地域に特徴的なものとして森林伐採により、山の体力が弱った場所に、被害が多く現れてもいたそうです。
家にもどり、この日記を書いていたら!?「火災警報発令!!エレベーターで火災です!避難してください!」と、ビルごと非常アナウンスが流れ、みんな建物の外に飛び出しました。
何事?誤作動で起こった事故のようで、安心して部屋にもどったのですが、
廊下と扉のドアは閉めて外に出たはずなのに、おもちゃんがいなくなってしまった...。もしかして、私が扉を閉め忘れて外に出てしまったのかしらん?と、あちらこちらドキドキしながら探したけれど、どこにもいない。
どうしよう!?まるで、我が家も非常訓練みたいでした。地震や災害が起きると、こんな精神状態になるのね。
ふとみると、ソファーの下に、おもちゃん避難していました。ほ〜。
なんか、疲れたな...今日は。
コメント
お疲れ様でした
お忙しいと思いますが
ゆっくり休めるといいですね
EPOさんの気持ちは
十分届いてるんじゃないかな
Posted by: Pさん | 2008年9月23日 11:00
地球が浄化され新しく生まれ変わる為に、こういった天災は避けられないのかも知れませんが、天災と遭遇した人たちの中には、PTSDを抱えて生きている人も少なくありません。
だからこそ今の時代は、EPOさんのようなセラピストが求められるんですね。
間違いなくEPOさんが目指している方向性は、天命だと思いますよ。
Posted by: あいうえお | 2008年9月23日 20:10
映画『誰も知らない』を観て感じたことが、
ワイドショーで取り上げるとネガティブな気持ちになりそうな題材を
epoさんもお気に入りと言う是枝監督の腕にかかると
登場人物みんなに愛おしさを感じる作品になっちゃってたな!
ともあれ、映画やテレビよりも送り手の愛を感じるのがラジオかも!
Posted by: 一郎 | 2008年9月23日 21:04
言葉の力は大きいです。
よく知っている相手で
顔と顔とを合わせて話していても
誤解が生じてしまうときもある。
言葉がいらない時もごくたまにあるけれど、
解釈っていくらでもどうにでもできるから。
ましてたくさんの人が聞く媒体という事を考え、
混乱してしまったepoさんの気持ち、お察しします。
トラブルがあったりすると、言葉を使う事自体が
怖くなります。
それでも、私は言葉で人と繋がりたい。
音楽で繋がる時も、まだ阿吽の呼吸で
繋がれるレベルではないし^^;
面と向かって話す事は実はとても苦手だし
勢いで言ってしまった言葉もとりかえしがつかない。
後悔した事は数えきれないくらいあります。
でも、使わないといつまでたっても
言葉に使われるだけになってしまう。
完璧な人間はいないから。
間違っていた時は間違いを認めて
新しい使い方をしていけるように。
相手の真意もはかれるように。
なっていけたらいいな、と思います。
Posted by: ひめゆき | 2008年9月23日 21:53
おもちゃんの話題、めちゃくちゃ久し振りなんですけど。元気でよかった!
Posted by: seefarmiles45 | 2008年9月23日 23:22
待ちに待った1年ぶりのライブ!感極まりながらのアフターライブに
「ライブどうだった?」
というepoさんの質問にシドロモドロな答えしたけど(笑)、
あのライブの感動を即座に言葉に置き換えるのは、無理!
ハリウッドの映画じゃあるまいし(笑)
ともあれ、打ち上げで盛り上がって下さい!乾杯!
Posted by: 一郎 | 2008年9月27日 01:14