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2008年12月10日

●泣き虫365×48匹

泣き虫   365×48匹


彼らが私の体の中で鳴いている。

リンリンと えんえんと しくしくと

「ここから出して」と、叫んでいる


私の書く文章や音楽や歌の細胞はこの虫でできている

彼らの言葉は歌になって飛んでゆき、

ホタルのようにゆっくりと点滅しながら、

いっせいに外へと飛び出し、

どこかにとまると、鳴き出す。


たとえ、他人の虫の声を聴いた時でさえ、

この虫が鳴き出すと、私は泣く。

そして、思い出す。

この虫が自分の体の中に入っていたときの

痛みや悲しみを。


桜の季節に、桜を見ると、

亡くなった友人のことを思い出すみたいに。

そして、痛みや悲しみが体や心に再現される。


泣き虫にかじられた後の歯形は、

一生消えない。


私の中には、笑い虫も住んでいる。

彼らは無邪気でばかばかしいことを好む。

彼らの細胞からは、楽しい歌が生まれる。

この虫は、ときどき、いい虫のふりもして嘘つきな歌も歌う。


私は、これらの虫と共鳴しながら満ち行きていきたい。

そんな私らしい人生のフォーム、鋳型にそって生きて行きたい。

 大きさも、ありようも、形状も、皆とは違うかもしれない。


人生をフレキシブルに楽しむためには、「べき」「あらねば」を、なるべく無くした方がいいなと思っている。

 なぜなら、人間は自分が信じている「こうあるべき」を、なんらかの理由で生きることができなくなることが設計上含まれているからだ。

 病気や、精神的な疲労で、自分が動けなくなったり、思うように人が動いてくれなかったり。

そうしたことにフラストレーションを感じはじめると、

「こうあるべき」を生きられない自分や、「こうあるべき」を生きてくれない相手を責め始める。

自分が自分と分離し、自分と他人が分離し、それこそ痛みを体験することになる。


アーティストという仕事が何故面白いかというと、「自分は何ものであるのか」を、

探す旅そのものが、仕事だからだ。


「泣かないこと」が仕事ではない。むしろ、その逆である。


「あなたにがっかりした」と、内輪でたたかれて、

害虫のようにつぶされて死んでいる私の虫。


虫は、確かに誰かの心にある転移感情をあおり、

その人のそばで力いっぱい大きな声で鳴いちゃったんだなと思った。


と同時に、誰かの懐の中に入って安心して眠っていたりもするのかな。

















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コメント

 泣き虫、笑い虫の音を 自分の中に感じて 聴いて 飛ばせてあげられるのは、苦しいけど とても素敵なこと。
 虫の音を 耳をふさいで 聞こえないふりして 消化することも 多いかな。 
  誰かが 飛ばしてくれた虫の音に リンクして そっと潜んでいた自分の虫が 鳴きだす。 それも 苦しいけど、 虫を飛ばしてあげられる。 感謝!!

EPOさんの中の虫の鳴き声にさらに共鳴して心にしみ入らせる人。
その声に自分の傷みが共鳴していることに気付かず抵抗する人。
その声を勝手に自分の懐に持ち込んで自分の思い込みで物語を作り替える人。
ここには色々な人が訪れていて時には不快にも似た複雑な思いをさせてくれることがあります。
でも今日の日記を読んでいて
それらのひとつひとつがそれぞれの鳴き声なんだなと思いました。
EPOさんはいつでも自分の言葉だけを喋っています。
そこがわたしは大好きだし尊敬をしています。
私たちもそれぞれの大切な鳴き声を
誰かの創った常識や
偉い人の言葉なんか借りずに表現できるようになれたらもっとこ場所は素敵な場所になるのでしょうね。

わたしもこの場所に,感謝!!

「あなたが感じたこと思ったことは表現しましょう。
自分を愛せないと人に合わせて我慢して生きます。
正直に自己表現していくことは、
自分も相手も尊重することです。
深いコミュニケーションはイキイキ生きる鍵です。
神様はすべての人に自由を与え見守っています。」

                         ~天使のメッセージより

『Tears』という仮タイトルだった『Bleeding Heart』の中の

♪ここにひとつ 箱に入れた涙がにじみ出して 私を困らせる
 人に知られたら恥ずかしいけど 止められなくて 止められなくて...♪

というフレーズと重なっちゃったのが、マラソン選手の高橋尚子さん!
北京オリンピック選考大会で先頭集団から離されて、人には見せたくない
ありのままの姿で完走したQちゃんにウルウルしちゃったな(☆_☆)

私も泣き虫が多数常駐してます(苦笑)。笑い虫も若干いるようですが、
どうやら一番反射的に活動するのが怒り虫。
泣き虫が発動した途端、怒り虫がものすごい勢いで活動します。
怒り虫、脳あるのかな、脊椎反射してるだけじゃないかな?って
思うくらい。怒り虫には泣き虫がくっついて、一生懸命泣きながら
なだめますけど。
この怒り虫、北の漁師の血のDNAが引き継いだものらしくて
一旦怒りだすと凄いけど、冷めるのも早い^^;
毎日が下がったり上がったりの連続です。
でも演奏する時にあまり怒り虫は活動しないですね。
練習している時できない私に向かって怒ってますけど。
演奏するときはepoさんの様な自作曲ではないのですが
いろんな情景を泣き虫や笑い虫が見せてくれます。
最近見せてくれる様になりました。
そうすると、聴いて下さっている方の中の虫達も反応する様です。
お互いの虫達がそうだよね、そうだよねってお友達になれたり
あなたとは一緒にいられないわ、と言われたり。
どういう場合でも、演奏する、表現する側に立ってみてよかった、と
珍しく思います。普段は自分の演奏するだけで手一杯なので。
それを感じられるのは自分がそれぞれの虫達の思いに気づける時。
それが「自分は何者なのか」と知る事のできる時なのかなと思います。
epoさんと同列になるにはなれないですけどね☆

今日、仕事で玉堤、野毛方面を回ったので、ちょっと寄り道して等々力不動に行って来ました。
紅葉が綺麗でしたね。
お不動さんの前で、不動明王真言(ノウマク サマンダ バザラダン カン)を唱えてきました。(笑)

>そこで、「電車が止まったら、まず飲み屋へ行け」というEPO師の教えを忠実に守り~(笹子さんのブログより)

やはり、EPOさんて師匠なんですか?(笑)

ライブスケジュールをチェックしたら、今度ヴィヴァルディ合奏団と
共演されるそうですね!ヴィヴァルディといえば、バロック!
バロックといえば、まりやさんの『セプテンバー』の間奏で流れてる、
達郎さんも絶賛してるepoさんのバロック風コーラス!
バロック風『12月のエイプリルフール』、聴いてみたいな!

私はまりやさんのファンでもあるので、当時、「セプテンバー」の入ってるアルバム「LOVE SONGS」を持ってたんですが、そう言えばこの時にEPOさんの歌声と初めて出会ったんですね♪

>バロック風『12月のエイプリルフール』、聴いてみたいな!

先日の「AQUA NOMEライブ」での「12月のエイプリルフール」、良かったですよ!

例の一件でレコードを全部処分してしまったので、まりやさんの「LOVE SONGS」はそれ以来ずっと聴いてなかったんですが、今日、CDを買って何と20数年ぶりに聴きました!
何とEPOさんがコーラスで4曲も参加されているではないですか!
当時はまだEPOさんがデビューする前だったので、ほとんど意識してなかったんですが、こうして改めて聴いてみるとEPOさんのコーラスの水準の高さに驚かされます!
今も昔も、やはりEPOさんは凄い!\(◎o◎)/