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2009年8月 6日

●混沌の中にも晴れた空あり


こどもの城のコンサートが終わってから、実は一日も完休が無い。
不覚にも過労がたたって風邪気味のまま出発。ヤバっ。喉が痛い。
しかも微熱あり。
今までの体験から、こういう時に歌うと必ず声が出なくなって、
仕方なくLIVEキャンセルという恐ろしい結果を招いており、
そのことを思うだけで精神的にめげちゃう。

前回の喉を壊した時は、半年歌うことができなくなった。
そのこともあって、「歌えなくなったらどうしよう?」などという、
起こってもいない心配事に、いつもの私なら捕われていたんだけど、
心のどこかで、「今の私は過去の私ではない」という、
そんな声が聞こえてきた。

ものすごいプレッシャーに押しつぶされそうになる中、
今回は、自分のBodyと精神を、どのように扱うか...チャレンジしてみようと思たの。
それにしても、ヒリヒリと痛む。

今回は、全国的に実践されてるバイオマス・エネルギーのイベントに参加。
興部町(おこっぺ)〜十勝のばんえい競馬場〜琥珀堂でのMUSIC&DRAMAと盛りだくさん。
久しぶりに3日連続のLIVEでした。

前乗りの仕事は本当にありがたい。
ゆっくり眠って体を休めたおかげて、声以外はなんとか元気。
本番は雨...。傘をさしながら、LIVEを聴いてくださったお客様は、本当に大変だたっと思う。
「LIVEすごくよかったです〜。」と、思ったよりも皆さんに声も気持ちも届いていたようで、一安心。自分が思うほどではなかったのかな。
そのまま車で4〜5時間走り次の会場へ。

ホテルに温泉やサウナが着いていてご機嫌でした。
翌日のLIVEは夜9時から。
この日もゆっくり休み、翌日はぎりぎりまで眠らせてもらった。
十勝のコンサートの主催は、私を初めて十勝に呼んでくれた、今や、女友達。
彼女達の愛にあふれたホスピタリティーに支えられ、すごく安心して体調調整ができたことを、本当に心から感謝しているの。
にんにく注射の予約をとってくれたり、ノドあめや、手作りのホットケーキを差し入れてくれたり...食欲の無い私を暖かくサポートしてくれた。

私は、歌の練習も、発声練習も、今まで一度もしたことがない。
本番の3時間前。
全てのフィールドのチャクラを開き、ストレッチをしながら、まずは静かに息を通す。
それから、出そうとしないで出る小さな声..ため息とか、あくびみたいに出る、
自然な声を少しずつ出しながら、声帯を暖めていった。
オクターブの声を下から上に滑らせるように繰り返していったり、
声帯を右や左に曲げるような気持ちで、うめき声にも似たような、
擬音を自然に出してみたりするうちに、声帯と喉の筋肉がストレッチされ、
だんだん声が出るようになってきた。
同時に、自分の体にも耳を傾け、その音に似合った動作や、指の表情なんかもつけて、
とにかく全体をのばし、ゆるめ、鏡を見ながら遊んだりしてた。

幸い、今回は、高音、ファルセットは何の支障もなく出すことができたので、
歌によっては、そこの音域をふるに使えばいい。

気をつけたことは、絶対に声帯を無理にプッシュしないこと。
私の中で、その行為は声帯を「破く」ということに匹敵する。

今日は、50パーセントの自分でドラマを作っていこう。
そう決めた。そういう日もあるよ。人間だもの。
生きているということは、そういうコンディションも含まれているということである。

その日はどんよりと曇り空。
声が出るようになった頃、窓に真っ青な空が広がり、まぶしい太陽が照りつけた。
「大丈夫、今日は、歌える」って思ったの。
体験する全てのことがホログラフィックだとBBSHの教科書に書いてあったことを信じるなら、今日は昨日よりも、きっといい!そう思えたの。

この体験...
本当に貴重だった。




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