« ヴォイスサポーター募集中です。 | 日記TOP | 夏のふりをした秋の光。 »

2015年10月13日

●ICHO Live EPO with 笹子

東京青山ICHOにて、シークレット・ライブが無事に終わりました。
限定40名という、スペシャルな空間。
ICHOさんご夫妻と、私の夫、宮川雅彦は、
ポーランドで芝居をやっていた頃からのおつきあい。
彼らとの再会によって、始まったこの企画。
ICHOのおふたりが大切にしているお店のお客様、EPOファンで、
お席は、発売から完売まであっという間に埋まりました。

毎回、音響芸術専門学校の学長で古い友人でもある、
見上陽一郎さんのサポートをいただき、
今回も素晴らしい音と音楽をお届けすることができました。

心から、ICHOご夫妻と、見上さん、愛でいっぱいの友人たちに、
この場を借りて、お礼を申し上げます。

この日は、Wicaから、25年来のつきあい、
私がとても楽しみにしている、CHORO CLUBの笹子重治さんとのデュオ。

私のDNAから聞こえてくる音の世界や、リズム、
POPSの枠を超えた音楽表現をする時に欠かせない音のパートナーです。

ここ数年、私は、笹子さんと、ある課題に取り組んでいました。
その課題をポジティブに終わらせる方法はひとつ。

他の誰にもできない、クリエイティブで、
覚醒する瞬間を音の中で作ることでしかあり得ない、
そのような結論に私は達しました。

今回は、その意気込みで準備をし、
そうなることを私の心は強く求めながらICHOに入りました。

結果!今回のICHOでの、私たちのデュオは、
私たちの新しいジャンルと言ってもいいかもしれない瞬間を作り出しました。

これは、おそらく、この現場の生き証人となってくださった皆様には、
納得していただける言葉だと思います。

笹子さんのエッセンス、テクニックを引き出すために、
楽曲的に難易度が高く、歌い手にとって、高度なテクニックと息づかい、
エネルギーレベルでは、
特別なビーングが必要なWICA以降の作品をあえて選びました。

彼が音に集中し、緊張感を持ちながらも自由になった瞬間、
すごいことが起こりました。

私のVoiceに笹子さんがあおられ、それに乗って、私がさらにVoiceで彼をたたみかけると、彼のギターがそれに答え、私が、Voiceでリズムを刻むと、ギターのピッキングが、音程を持ったパーカッションのように弾み始める。

それは、ふたりしかいないことなど感じさせないような、
暖かく、豊で、深く、無邪気で、楽しい瞬間でした。
演奏中の私が空間に見ていたのは、色とりどりの光の丸い玉。
このすごい現象を起こすにあたり、
笹子さんからこのエネルギーを引き出す歌い手は、
たぶん、私しかいないと、確信しました。

この日、笹子さんとのセッションでわかったことがありました。
何故、私たちは一緒に音楽をやるのか。
その時にしか現れない、特別な瞬間を作り、
それを聞き手側の皆さんと味わい、音楽で覚醒し、
その場にいた人たちと祝福しあうことなのだと。

ICHOで作り出したこのスタイルは、
世界でひとつだけの、価値であることを確信しました。
どんなことがあっても揺るぎのない、音楽の意図。
そんなことを、笹子さんと再確認したひとときでした。

そして、私たちが向き合ってきた課題は、
私たちの心が望んだ道りに終了することができました。

笹子さんには、これからも、この難易度の高い選曲で、
ますます脳トレをしていただき、
現場にギターを忘れてくることなく、

AQUANOMEでも素晴らしい演奏を聴かせていただきたいと思います。
笑。

心からお疲れさま。ありがとうございました。
次のセッションが待ち遠しい。

宮川 永子さんの写真