●境界性パーソナリティーの母親を持つ人たちのカウンセリングが続いています。
境界性パーソナリティーの母親を持つ人たちのカウンセリングが続いています。
一人一人に、壮絶なストーリーがあり、皆さんが、
どんなに辛い体験をしてこられたのか、容易に想像ができます。
自分の親のことだから、人に言えなかったという方がほとんどでした。
「親が、そんなことするわけがない」
大抵、子供は、他人からそのようにあしらわれ、
心の痛みや不安に親身に寄り添ってもらえない経験をしています。
多くの方々が、傷ついた心を抱えたまま、仕方なく、
自分で自分の面倒をみるということを、
強いられて来ています。
私もその中の一人でした。
その母親に対して、異論を唱えたり、
感情を表現すれば、倍にもなってかえってきます。
母の、あまりに歪曲された話に耳を傾けるのもバカバカしくなり、
相手にしないと、
母は、自分の不安感や思い通りにならないことへの怒りを、
他人にぶつけることがありました。
その度に、巻き込まれた友人や、仕事仲間に対し、
いちいち真実を弁解して回ることに疲弊する日々でした。
私は、大人になってからも、理不尽な出来事に対して、
自分の気持ちを見捨てることが多くなりました。
思い返せば、困難を感じた人間関係のほとんどが、
私が本当の気持ちを見捨てたことによる痛みから
始まっていたようにも思います。
母の異常なパーソナリティーが何によるものなのか、
当時は、情報もなく、
他者と共有できる機会もなかったので、
私は出口のない迷路の中で、
心を曇らせる日々でした。
もしも、あの時、同じような家族を持つ仲間と出会えていたら、
母の病的な情動に対し、一人で背負わなくてもよかったのかなと思います。
境界性人格障害、自己愛性人格障害傾向にあると思われる、
家族を持つ方々のための、グループセッションを、
企画しようと思っています。
ご興味のある方は、
ぜひ、MUSIC&DRAMAまで、メッセージください。
人数が揃い次第、場所と日程を決めたいと思います。