●嫌いな人を作らないために自分がすること。
「彼女は、epoさんのことが大嫌いでした。
すごくあなたに嫉妬していました。」
二人が別れてしまったあと、
それをパートナーの友人がやっと話してくれました。
人からあからさまに嫌われるという体験。
そして、自分だけがそれを知らなかった。
これまでの全ての違和感が腑に落ちました。
彼女との付き合いは、長いのに、なかなか打ち解けることがありませんでした。
会うたびに何か、嫌な気分になるのは、
彼女の中にも、私に対する嫌悪感があったから。
自分が嫌われていることなど、
私はそれまで想像もしていなくて、
実は、思わず、笑ってしまいました。
そして、ちょっと何かに勝った感じがした。
「気の合わない人と、どうしても、
同席しなくちゃならない時、どうしてる?」
最近、仲良しとの間で、そんな話が出ました。
そもそも、私が単独で一人で生きていたら、
気の合わない人とは一緒にはいないはずだけど、
その人が、友人の奥さんだったり、私でいえば、
夫の関係者だったり、仕事仲間のお連れさんだったりすると、
そうはいかないこともありました。
自分が連れて来た人が、全体の場に馴染んでくれるかどうか、
また、連れてこられた側も、皆んなといて楽しいかどうか、
人の気持ちと、場の空気を繊細に感じる人であれば、
誘われても、自分は行くけど、
自分のパートナーの気持ちを尊重して、
そういう場には連れてはこない。
その選択もありです。
付き合いの軸が私でない場合、何らか、気の合わない人とも、
おつきあいしなくちゃいけない場面というのもあります。
大人だから、できないこともないけど、
実は、すごく苦痛...。
私たちは、子供の頃から、人と仲良くしなさいとか、
人を嫌いになってはいけないとか、
そんなことを教わる。
嫌いな人がいることが悪いみたいな。
心が小さい?みたいな?
例えば、そんな私の心が小さくて何が悪いのかな?
人に迷惑かけてるのかな?
自分を嫌な気分にさせないために、
危険を感じる人から距離を置くことが、
いけないことなのかな?
嫌いな人とも、仲良くしなくちゃいけないなんて、
本来、間違っている。
夫はその点、すごく正直。
大嫌いなきゅうりを絶対に克服しようとはしないように、
人に対しても、興味のない人に対しては、
感情を入れずに関わりを断つ。
それが、私の友達でも。
「合わない」という気持ちを彼はいつも大切にしている。
そして、そこに感情を一切入れない。
そこが、見ていてすごいなと思う。
「だって、僕とは、関係のない人の話だから。
この話は、終わり..。」
ブラボ〜!
私は、何とか、関係を克服できないかと、
苦手な人とうまくやっていこうとして、自分を苦しめる。
結局、相手が望んでいない私の努力は報われず、
相手からマウント取られたり、
失礼なことされたりして、
やっぱり、すごく傷ついたりする。
そんな、私に、彼はこのように言ってくれました。
「例えば、その人が僕の関係者だったとしても、
その人に対して、君が合わないと感じているなら、
これからは僕に絶対に教えてね。
君が嫌がることをしたくないから。
そして、合わないと感じる人と、
無理に仲良くしようとしないで欲しい。」
それは、私が、正直な気持ちを彼に伝えなかったために起きた、
いくつかの出来事がとても嫌な経験だったからでした。
彼からそう言ってもらえたことで、
私はどれぐらい楽になったことでしょう。
「人を嫌いになるのも嫌だけど、
嫌いな相手から、嫌われるのも嫌。」
私の中には昔、そんな恐れと矛盾した考え方があった。
だから、「気の合わない人」にまで、気をつかったり、
歩み寄ろうとして自分の心に負荷をかけていました。
自分が自分の気持ちに正直にならなかったせいで、
自分の本当の気持ちを見捨てることになってしまった、
悲しみと痛みと怒り。
私はその感情を、相手に投影していました。
そして、それまで「合わない人」だった人を、
本当に嫌いになってしまった。
それから、私は、自分が自分を嫌いになるようなこと、
その人を好きになろとしたり、気を使ったり、
そういうことを一切やめたんです。
そしたら、あまりそういう人と出会わなくなりました。
気持ちがとても穏やかになりました。