« 最強の一人芝居フェスティバル!! | 日記TOP | EPO出演決定!風街オデッセイ2021 »

2021年8月29日

●嫌いな人を作らないために自分がすること。

「彼女は、epoさんのことが大嫌いでした。

すごくあなたに嫉妬していました。」

二人が別れてしまったあと、

それをパートナーの友人がやっと話してくれました。

人からあからさまに嫌われるという体験。

そして、自分だけがそれを知らなかった。

これまでの全ての違和感が腑に落ちました。


彼女との付き合いは、長いのに、なかなか打ち解けることがありませんでした。

会うたびに何か、嫌な気分になるのは、

彼女の中にも、私に対する嫌悪感があったから。


自分が嫌われていることなど、

私はそれまで想像もしていなくて、

実は、思わず、笑ってしまいました。

そして、ちょっと何かに勝った感じがした。


「気の合わない人と、どうしても、

同席しなくちゃならない時、どうしてる?」


最近、仲良しとの間で、そんな話が出ました。

そもそも、私が単独で一人で生きていたら、

気の合わない人とは一緒にはいないはずだけど、

その人が、友人の奥さんだったり、私でいえば、

夫の関係者だったり、仕事仲間のお連れさんだったりすると、

そうはいかないこともありました。


 自分が連れて来た人が、全体の場に馴染んでくれるかどうか、

また、連れてこられた側も、皆んなといて楽しいかどうか、

人の気持ちと、場の空気を繊細に感じる人であれば、

誘われても、自分は行くけど、

自分のパートナーの気持ちを尊重して、

そういう場には連れてはこない。

その選択もありです。


付き合いの軸が私でない場合、何らか、気の合わない人とも、

おつきあいしなくちゃいけない場面というのもあります。

大人だから、できないこともないけど、

実は、すごく苦痛...。


 私たちは、子供の頃から、人と仲良くしなさいとか、

人を嫌いになってはいけないとか、

そんなことを教わる。


嫌いな人がいることが悪いみたいな。

心が小さい?みたいな?

例えば、そんな私の心が小さくて何が悪いのかな?

人に迷惑かけてるのかな?

自分を嫌な気分にさせないために、

危険を感じる人から距離を置くことが、

いけないことなのかな?


嫌いな人とも、仲良くしなくちゃいけないなんて、

本来、間違っている。


 夫はその点、すごく正直。

大嫌いなきゅうりを絶対に克服しようとはしないように、

人に対しても、興味のない人に対しては、

感情を入れずに関わりを断つ。

それが、私の友達でも。

「合わない」という気持ちを彼はいつも大切にしている。

そして、そこに感情を一切入れない。

そこが、見ていてすごいなと思う。

「だって、僕とは、関係のない人の話だから。

この話は、終わり..。」


ブラボ〜!


 私は、何とか、関係を克服できないかと、

苦手な人とうまくやっていこうとして、自分を苦しめる。

結局、相手が望んでいない私の努力は報われず、

相手からマウント取られたり、

失礼なことされたりして、

やっぱり、すごく傷ついたりする。

 そんな、私に、彼はこのように言ってくれました。

「例えば、その人が僕の関係者だったとしても、

その人に対して、君が合わないと感じているなら、

これからは僕に絶対に教えてね。

君が嫌がることをしたくないから。

そして、合わないと感じる人と、

無理に仲良くしようとしないで欲しい。」

それは、私が、正直な気持ちを彼に伝えなかったために起きた、

いくつかの出来事がとても嫌な経験だったからでした。

 彼からそう言ってもらえたことで、

私はどれぐらい楽になったことでしょう。


「人を嫌いになるのも嫌だけど、

嫌いな相手から、嫌われるのも嫌。」

私の中には昔、そんな恐れと矛盾した考え方があった。

だから、「気の合わない人」にまで、気をつかったり、

歩み寄ろうとして自分の心に負荷をかけていました。

 

自分が自分の気持ちに正直にならなかったせいで、

自分の本当の気持ちを見捨てることになってしまった、

悲しみと痛みと怒り。


私はその感情を、相手に投影していました。

そして、それまで「合わない人」だった人を、

本当に嫌いになってしまった。

 それから、私は、自分が自分を嫌いになるようなこと、

その人を好きになろとしたり、気を使ったり、

そういうことを一切やめたんです。

そしたら、あまりそういう人と出会わなくなりました。

気持ちがとても穏やかになりました。