●私は、自分を良くするために歌っている。
私の夫、うさちゃん、宮川雅彦は言葉を扱う職業で、
セラピスト、脚本家、役者、演出家をしています。
まだ夏のような日差しの中で、
私たちは、朝、宜野湾のビーチを歩きながら、
表現者の社会的な役割について話していました。
「私は、自分を良くするために、
音楽を作っているのだと思う」
潮風に吹かれながら、
ふと浮かんで来た気づきでした。
自分を良くするため...。
自分を良くするためにすることは、
気分がいいし。
正直で純度の高い状態です。
声や楽器を思うように扱えなかったり、
いいアイディアが浮かばなかったりしても、
「自分の内側を探す」という行為そのものは、
自分の内側に本当のことがあると、
知っているということだから、
とてもいいことです。
きっと、どんな人も、
いろんな方法で、
自分を良くするために生きている。
個人が、自分をよくするために生きるエネルギーは、
他の人もよくする。
だから、全ての人が究極は、社会を良くするために生きている。
自分を良くするための装置は、自分の内側にある。
私の卒論は、『アート・オブ・メディソン』
アートと医療の関わりについてでした。
芸術の始まりは、医療の一部だった。
もともと、ギリシャ時代は、
芸術は医療、薬として扱われていたそうです。
私は自分の内側を良くするために、
音楽を作ったり、歌ったりしているのだと思う。