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2006年5月30日

●今日もいい日

新幹線の中で、ちょっとうれしいことがありました。
今日は、31日のセミナーに備えて、教材に使うドラマの筋書きを考えたり、原稿を書いたりしたかったので、PCや、今までNLPで学んできた、たくさんのテキストやノートを広げる必要があり、贅沢にグリーン車に乗車変更。
気が楽な通路側に席をとり、仕事を始めたときでした。
ちょっと遅れて、窓側の席に座ろうとした70代後半くらいの男性が、
「旅の間、お世話になりますよ」と言って、隣の席に着きました。
思わず、
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「どちらまでいかれるの?」
「仙台なんですよ。」
「私はね、秋田まで。」
こんなに気持ちよくお話をしてくださる人がいると、
こちらも同じ気持ちでお返ししたくなるのが、自然ですね。
しばらくすると、彼は、牛タン弁当を注文。
「あなたは、もうごはん食べてきたの?おなか大丈夫なの?」
秋田なまりの、がとても暖かい響きです。
なんだか、久しぶりに、子供のように扱われているような感じがして心地よかった。
この男性が購入したお弁当、仙台の名物で、黄色いヒモをひっぱると、シューっと湯気が出て、お弁当を暖めてくれるという優れもの。食べる時には、そのようにして暖めて食べることを、
ワゴンのお姉さんが、彼に説明しなかったために、
この男性は、そのままパッケージを開けようとしていたので、
「あ、それ、黄色いヒモをひっぱると、お弁当が暖まる仕組みなんですよ、ほら、こんな風に。」
と、お手伝いしたことがきっかけで、私たちは、お互いの話をするようになりました。
「移動の時間も惜しまずに、仕事をするなんて、いいことですね。
私も、残り少ない人生をフルに社会でいかしていきたいと、思っています。」
この男性は、福祉関係のお仕事だとか。
お年寄りに、ハーモカを吹く事をすすめたり、教育者を育てる仕事をしているとのことでした。
最近、テレビや、ラジオでインタビューを受けることが増えたそうです。もしかして、とても有名な方だったりしたのかしら?
その後、私は原稿書きに没頭し、男性も何やら紙に書いて仕事を始めたようでした。
仙台に到着する寸前、「これ、どうかな?」
と言って、私に手渡したのは、何やら書かれた紙でした。
「限られた時間おしみつ打つパソコン。新幹線は緑飛び行く」
「時の間に追われながらに打ち続けていく、彼女の手が美しい」
え?私のこと?
なんだか、すごくうれしくなりました。

「本当は、もっと手を加えればよくなるんだけどね。
お話しできて、楽しかったですよ。元気で、いいお仕事してくださいよ。」

父も母も実家と疎遠だったために、父方母方の祖父も、長生きだったと聴いていましたが、私たち兄弟だけ彼らに会ったことがありませんでした。
だから、私も兄も、おじいちゃん、おばあちゃんの感じというのを、知らないのです。
 こういう人がおじいちゃんだったら、素敵だろうな〜などということを、想像しながら、電車を降りました。
東京〜仙台の、1時間30分の短い旅なのに、
すごく昔から知っている家族のような、暖かいエネルギーを感じた人でした。

この年配の男性に、なんだか、どこかでまた、仕事を通じてお目にかかるような予感がしてならないのは、気のせいかしら。
いったいどなただったのかしら...

今日もいい日でした。