さわやかな一日でしたね。
今日は朝9時30分から2セッションがありました。
午後からは東京へ。
仕事に一時間早めについたので、恵比寿の『ハゲ天』という天ぷらやさんでランチ。
『ハゲ天』といえば、天ぷら屋さんの老舗。
何故ハゲ天ていうか知ってる?
なんでも、当時の店主がそのような状態にあったもので、
お客さまの呼び名を、そのまま屋号にしたんですって!
ヘ〜〜〜へ〜〜〜へ〜〜。(もう出たかしら...この話題って)
それはそうと、何故、東京に行ったのかというと、
今製作中のJ-POPの名曲をいろんなアーティストがカバーするというバルバムのRECのため。
私は、2作品程参加予定になっていて、
今日は、その楽曲の仮歌のRECでした。
細かい情報はまだお出しできないのですが、私が歌わせていただく一作品のアレンジがエンヤの音楽を思わせるようで、とても素敵でした。
アレンジは、ユーミンをずっと手がけておられた新川さん。
テレビやCDでお名前はたくさん見かけていたのに、お仕事をするのは、初めて。
新川さんの繊細なアレンジに、歌いながら、久しぶりの瞑想状態でした。
今日、スタジオで話題になったことがありました。
ベテランになると、アーティストは、歌い方が変わる...
これがよいというファンもいるし、よくないという声もある。
独特の歌い方(クサい歌い方)に変わっていく場合の背景には、
アーティストに対して客観的に指摘できるひとがいないという現状がありました。
アーティストにとっては、その歌い方が、不得意な部分をカバーできる、安心する表現方法であっても、
回りからは、そうは見られていないことが多いようですね。
私も表現者の立場からこの会話に参加しながら、
自分はどうなんだろう..。と考えさせられました。
当時、私は、新人だとしても、キャリアが長くなると、やがて、制作チームの中で、私が一番年上になっていたなんてことは、
最近よくあります。
アーティストによっては、大御所すぎて、お取り扱い注意人物にされてしまったなら、若いスタッフなどは、当然アーティストに対して何も意見を言えなくなってしまうのも、容易に想像ができること。
歌入れの作業は、どっぷり自分の世界に入るでしよ?
つい熱心になりすぎて、自分の空気が醗酵してしまうことも多々あります。
それを客観的に指摘してくれる人こそ、アーティストにとって、
とても必要な人なのに
私が外部でRECをする時には、篠崎恵子さんという女性のプロデューサーを必ずたてます。
彼女は、ブースの向こう側から常に客観的な、アドバイスをくれます。
トークバックで、「う〜ん、今のは今イチ」とか、「今のは、音程よりも、雰囲気がすごくあったから、よかったと思う」とか、率直に言ってくれます。
これを素直に受け入れられるのは、私の中で篠崎さんの耳に対しての絶対的な信頼関係があるからこそ。
もちろん意見の相違もあってOK。
その上で第3の選択を作り出す事ができるのも、チームワークのおもしろさです。
今の私が、今であるのは、あらゆる場面で、サポートをしてくださった、スタッッフの方々に恵まれてきたからに他なりません。
年をとっても、歌...クサくならないようにしようっと。
クサい方が、うまい食べ物もあるけどね。
明日は鎌倉でeponicaの会議です。
私にとって、eponicaの編集スタッフも音楽と同じくらい、
大切な人たちです。
久しぶりの鎌倉...お天気だといいな。