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2007年7月22日

●踊りにいきたいな!

ユニバーサルのDJアーティスト。リミキサーとして活躍中の箭内健一さんのRECに参加しました。
このところ、若手のミュージシャンの方との交流が増えて、とても楽しいです!
「今頃の音楽ったら...」と、同世代の人達の声も多い中、
実は、ちゃんと音楽を愛し、作っている人達もすごくたくさんいます。
箭内さんは、そのひとりかな。
なんと、彼のアルバムに『DOWN TOWN』が入ることになり、ヴォーカルをレコーディングしてきました。
すごくかっこいい!今も、聴きながら原稿書いているんだけど、これ!イケそうですよ。ヒットの予感?箭内さんはDJですからクラブイベントで大活躍です。「若い世代に、僕らが聴いてきた音楽を紹介したいし、伝えていきたい。」という願いを、感じたのは、スタジオのブースに入った時。
何故か、エンジニアと彼が、私のデビュー盤のDOWN TOWNをいきなり聴かせるではありませんか。「なんで?」と一瞬、謎めいた空気。
「僕らはこれを聴いて育ったんです。それで、こんなこと進化してきた、EPOさんにお願いをするのは、恐縮なのですが、この、オリジナルのように歌って欲しいんです。この響きなんですよ〜僕らの中にあるものは。」スタッフは当時高校生。
ひょうきん世代なんだって!?
あ〜、声のトーンは確かに、今の私の方がブライト。表現力もきっとある。
でも、当時、右も左もわからない19歳の私は、歌うということがどういうことかもわからない、飾り気のない、ぶっきらぼうな歌い方。
それが、彼らの耳や体にしみ込んでいた、本当のEPOなんだと知り、思わず、微笑ましい気持ちになりました。さっそく、スタジオに入り、自分のものマネからスタート。
口の開け方や、語尾の響きの解決のさせ方を、研究。耳で音を調整しながら、
トーンを再現させていきました。
いや〜、すごく面白かった。
そういえば、自分もファンの立場で、同じような思いを、進化してきたアーティストに対して持っているな〜と思いました。「そんなにネバっこく歌わないで〜」とか、「そこに、こぶしを入れちゃうと、演歌になっちゃうよ」とか。
 歌手はうまくなりたいって思っているので、完璧さやテクニックや歌心をどうやったら表現できるかを、ついつい追求してしまうけど、実は、そういうことが、
「うまい」ということではなくて、ファンの人達にとっては、当時の自分というのと、その時感じたインパクトとしての響きが、その人にとっての、真実、本物なんだと、私たちは感じることもあるということを、今回の箭内さんのセッションで、気付かされたように思いました。なんとも、勉強になった。
サウンドはモダンJAZZ、ボーカルは「あの日のEPO」現代的なコードワークの響きに触発され、バッキング・ボーカルは水を得た魚のように、ダビングしまくりましたよ。
踊りに行きたいな、箭内さんのDJで!