●転移感情の不思議
宿題がやっと終わりました。
ふ〜、今回はかなり時間がかかったなあ...。
2年生になって、宿題の分量が増えたのもあるんだけど、
困ったことに、宿題にとりかかるまでに、自分の中の言い訳と戦いの毎日が続きました。
そんなこと今している場合じゃないのにタンスの整理をしてみたり。
部屋や、冷蔵庫の掃除をしてみたり〜。んもう〜〜。優先順位があるだろう〜!?
と、自分に言い聞かせているのに、なかなか机に向かえない。いやんなっちゃう〜。
私、学生の時もそうだったな。試験勉強しなきゃいけないのに、机の整理整頓、計画表など作ったりして、勉強したつもりになってる。
あ〜もう!これって、きっと、「やりたくない」っていう潜在意識の現れかも。
BBSHの宿題は特に、クライアントのHeeling中に自分の中にどんな変化が起こったかなどを、フィジカルレベル、感情レベル他、様々なレベルで知覚、感覚でレポートを書かなければならず、これがけっこうきつい。
でも、その感覚を使って、クライアントの中にも、何が起こっているかを見つけることでもあるので、結構、深い作業。
先日、たまたま新聞を読んでいたら、「夫が、喧嘩をすると、自分を無視して、一ヶ月口をきいてくれない。自分と違う意見を聞くと、烈火のごとく怒る。自分の意見をおしつける。自分が腹がたつのは、お前が悪いからだと言い張って、夫が悪くても、絶対にあやまらない。外との親しい人間関係を嫌う。問題追求をすると、話をすりかえて、別の方向から自分を侮辱する。いつ大爆発するかわからないので、怖い。」
という相談が掲載されていました。その時、私の中に、この記事の中の「男性」に、転移感情がわき起こり、強い怒りの感情が現れました。
「私が小さい頃、我が家ではみんながこうだったからかな、なんかムカつく〜。」
そうそう、こういう感覚なんですね。自分のことじゃないのに、相手の話を聞いていたら、親しい友人や、家族の誰かを思い出して、感情が動く「転移」というやつ。 さっそく、冷静になり、様々なHPを調べてみたら、あら?びっくり!?
このような男性の行為は、完全にDVや、精神的虐待として、とりあげられており、その家族や子供たちにに対する影響は大きいとのこと。
特に、精神的虐待に関しては、物理的な傷や証拠が残るわけではないので、見逃しやすく、「それぞれの家庭ではよくあること」というように、安易に扱われやすいのが問題。
家の中で、家族が自分らしくいられなかったり、自分の意見をちゃんと聴いてもらえなかったり、精神的に安全でないということは、実は、すでに問題なわけです。
セラピーの仕事をするようになって、今頃、自分の家庭環境がどうだったのか、とてもよく見えてくるわけだけど、これ、知らなかったら、私、ずっと、自分を肯定できないままだったんだよなと思うと、ヒヤっとする。
日本は、カウンセリングを受けることがアメリカに比べると、まだまだ日常的なことではないけれど、今は、たくさんのセラピストがHPを立ち上げているので、
困ったことがあったら、ひとりで抱え込まないで、是非、誰かに相談してくださいね。カウンセラーは、なんらか家庭の問題で、DVや精神的虐待を受け続けたために、失った自信や自己をとりもどしたり、自分は変じゃない、自分は正常であると、確認したい人たちのお手伝いをする仕事でもあるんです。