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2008年11月 1日

●丁寧な生き方

 10/30日にセンチメンタル・シティー・ロマンスの35年記念ライブが渋谷クワトロでありました。

 私は、カウンセリングの仕事があったりして、後半にやっと間に合ったのですが、その時点で、すごい人!人!人!一般のお客様はもちろんですが、なんとなくどこかで見たことのある感じのする業界の人たちや、アーティストの人たちが、たくさん来てた!そして、ものすごい熱気。


 私も懐かしい人たちにたくさん会った!

ニッポン放送の『たむたむタイム』や、『ライオンフォークヴィレッジ』のデイレクターをしていて、当時私たちのバンドを発掘してくれた藤井さんとは、何年ぶりの再会かしらん?

 しかし、素晴らしいバンドですよ。センチは。すごい人たちであると同時に、メンバーの人柄も最高。彼らの周りにはいつもほのぼのとした気持ちよさがあるの。

 そうそう!ゲストに小坂忠さんや、まりやさん&達郎さんもお忍びで登場!伊勢正三さん、最後に加藤登紀子さんまで!素晴らしい先輩たちが語るセンチとのエピソードも楽しかった。

 なんて素晴らしい35周年なんでしよう!?彼らが丁寧に生きて、丁寧に音楽活動をしてきた結果を、ステージに見たような気がしました。

 ライブ終了後、小腹がすいたので、友人4人と宮崎料理を食べにゆき、その後、打ち上げ会場へ向かったら、そこには昔一緒に仕事をしていた知り合いの人たちがたくさんいて、思わず話し込んでしまいました。

 

 私がデビューした当時の話だけど、「僕らは音楽をもっと丁寧に作っていたよね。そして丁寧に宣伝して丁寧に売った、アーティストも、スタッフも、僕らはいい音楽を作るんだって、真剣だった。」

いい時代だったんだな~。今は今で、皆真剣なのかもしれないけれど。でも、今の音楽業界は何かが違う。WICAを作っていたころから、時代が変わるのを感じてた。

 音楽業界の流れは少しずつ時代に向けて、進化したのか退化したのか、それとも全く異なるものに、変わってしまったのか私はよくわからない。世界的に、どんどんCDは売れなくなっているらしい。レコード会社もどんどん外資系になってる。

 だから、一度に予算を回収できる方向のものをアーティストは求められるし、回収できないと契約は打ち切り。

 儲かればいいの?音楽って?売れれば価値があるの?一年後には忘られてしまっても?

「はい!それでいいの。ビジネスはそういうもの。」その考えを否定しようとは思わないけど、

心を込めて丁寧に作った音楽は、時間をかけていつかたくさんの人たちに、長い間愛されていくことを私は信じているの。だから、これからはLIVEの力が試される。

 eponicaRecordは、そういう音楽を今後たくさんリリースしていきたい。

生きている人間がちゃんと楽器を取り扱って表現する音楽、CDでは再現できない空気感に価値をおきたいと思うの。

 LIVEの時代だよ!これからは!センチを聴いてもそう思った。

 

  AQUA NOMEのライブ盤の準備、いよいよ本格的に始まりました。海外リリースの準備もあって、

国内リリースは来年までのびそうですが、本当にいいものになりそうです。

 丁寧に時間をかけて作り上げた音楽だもの。丁寧に時間をかけてTDし、リリースするね。

だから、満足するテイクが集まるまで時間ががかかってるけど、みんな許してね。ごめんね。