●『たったひとつの』
『たったひとつの』
昨日、CCレモンホール(渋谷公会堂)で、TFMのイベントに出演した。
ラジオドラマの主人公が無事、結婚。その披露宴で歌うという設定。
2000人の席は、全国からの番組ファンでいっぱい。
私は、笹子さんとデュオで、まずは、『うふふふ』を聴いていただき、
「礼司さん、優さん、ご結婚おめでとうございます!お互いにとって、たたひとつの存在でありつつけてくださいね。」と、スピーチをし、
『たったひとつの』(7/8日発売『AQUA NOME』に収録)を、プレゼントした。
あちこちから、鼻をすする音が聞こえてきた。涙をぬぐう人の姿も見えた。
私も、泣きそうになった。
『たったひとつの』が、2000人の人たちの、それぞれの心の中にゆっくりと染み入っていくようだった。
うさちゃんが、FMの人たちを説得してくれて、この歌を歌えることが実現した。
この作品は、25周年の年の12月のAQUA NOMEで皆さんに初めて聴いてもらったんだっけ。
あれ以来、いろんな場所で歌うたびに、問い合わせが殺到した。
『たったひとつの』は、私自身の歌。
私の家族は、何故か私に対して強い敵意を表す。
そうなると、健康的なコミュケーションなんか無理で、
普通の会話が成り立たない。
そのたびに、私の中に後味の悪い不毛感だけが残る。
私は、自分に残された、最後の答えをずっと探していた。
どんなに彼らが私を存在否定をしようとも、揺るぎない真実を探していた。
神様が見ても、誰が見ても、私はこの家族を選び生まれた。
あなた達が私を否定できない真実は、
もうこれしか残っていないのだとわかったとき、
この作品は、自分を救う答えとなり、切実な祈りとなった。
私の、大切なエッセンス。
音楽やHealingを通じてクリエイティブな人生を生きたいと思う、
私の情熱の源は、全てここから来ていると思った。
誰がみても、常に本当のことを言う。表現する。
神聖な神様の意思と、自分がつながっていたいと思った時、
『たったひとつの』が生まれた。
この歌は、私自身に対する家族からの存在の否定から、
暗く重い呪縛を解いてくれた。
今は、この作品を歌うたびに、
「君は、君のままでいていいんだよ。」と、見えない誰かに応援されているような気持ちになる。
少しでもたくさんの人たちの人生に、『たったひとつの』という歌が、
共時性を持って役立ってくれたらと、
願っています。