「自分がだれかの面倒をみたり、世話をしたりするのと同じくらい、
あなたが、自分を大切にしたり、
誰かからサポートされたりすることに関して、どのように感じているかを、
3ページ書きなさい。」
って、BBSHのCase Follow upで書いて出さないといけなかったの。
そう、私は、あまり、自分を大切にしていない。
前よりも、だいぶ、上手になってきたけど。
「お前は、気質の人間ではない。」(ひどいよね、この言い方って。普通使うかね。家族に)
いつか、母や兄から言われた言葉が、常に頭の中に響いて、
頑張っても、頑張っても、認めてもらえないことを知ってて、
「充分ではない自分」を味わうために、(親しみがあるので、やるんだね。嫌なのに)
自分を酷使してしまうの。
「混沌とした自分の気持ちの中に、秩序だったものを作って安心するため」
理由は、これ。
でも、今は、そういう家族の心ない声の届かない場所で、
とても安全に幸せに、暮らしているというのに、
なかなか、その心の声が消えないでいる。
困ったものです。
これでも、ずいぶん、上手になったのよ。
自分を大切にすること。
だって、9時間とか、長い時間眠るようになったりしてる。
頭痛もしなくなったし。
数年前、
耳鼻科の先生に、
「声を使う人は、少しでも違和感があったら、体が元気でも、
声を、絶対に使ったらダメ。」
そう言われてから、番組の中での弾き語りコーナーの時も、
喉が痛いときは、歌うのを、お休みさせてもらえるように、
言えるようになったし。
歌は感情表現だから、体調や、喉の痛みがストレスになると、
確かに、作品に、ものすごく影響が出る。
でも、それって、別の意味で、ピアニストも、ギタリストも、楽器を持つ人も、役者さんも、全部一緒だと思う。
だから、仮病と思われようが、「それっぽっちのことで、休むの?」
と、言われようが、最近は、とにかく早く治すことを優先させているの。
自分の大切な、体。
不調な時は特に、自分の体の声を丁寧に聞いてあげないと。
一生使うんだから。
そんなおり、大晦日から元旦、ちょっと忙しくしてて、風邪気味。
2日からは、論文の構成にどっぷり入ってたから、疲れてたのかな。
3日に、お料理中、指をざっくり切っちゃった。
かなり深く...。
血が止まらなくなって、自分でHealingしたの。
(Healingやっぱり、効いた。止血も、痛みが無くなるのも、早かった!)
あと、30分でお客様が見えるというのに...。
すごいショック!!
これから、おもてなしだというのに〜〜。泣。
おかげで、デザードまで、作ることができなかったの。
外国の方だったらから、お食事の後のデザート、
きっと楽しみにしてたろうなあ。すごい悪いことしたな。
私は、この2週間、水仕事もできないし、楽器も弾けない、物も持てないなど、
ほんとうに不自由だった。
でもね、は!っと気がついたの。
私は、指でも切って、大事にでもならないと、
目の前にあるギフトの素晴らしさに気がつけなかったんだって。
まさしく、これって、今の私にとってギフトそのもの。
指は痛かったけれど。
寝て、起きて、うさちゃんに、ごはん作ってもらって、勉強して、宿題して、論文書いて、
寝て...。
ほとんど、この毎日。
頑張って、頑張って、今、やらなくてもいい家事なんか、
自分に強いるように、やったりして、疲れて、
今まで、どれくらい自分のことをおろそかにしてきたんだろうって。
私は、音楽家だし、歌手なのよ〜。
体を整備したり調整したりしなかったことで、
怪我したり、声でなくなったり、
ましてや作曲するときに使う、
ピアノやギター弾が弾けなくなったら、作品作りが止まっちゃうじゃない!
今まで、私、何、やってたんだろう。
怪我のおかげで、音楽作りも、宿題も、プロジエクトも、おかげではかどるはかどる。
うさちゃんは、私の代わりに、掃除、洗濯、お買い物、ごはんのしたく、あと片付け、残った時間で宿題をしている。
彼は、この2週間、毎日、毎日、家のことをやってくれたの。
彼だって、宿題に、集中したかっただろうに...。
本当に、ありがとう〜。
そのギフトを私は、心から感謝の気持ちで受け取ることができました。
そんなことを、レポートに書いて出したの。
久しぶりに2時間ほどお茶したピヨコ(国府弘子さん)とそんな話をシエアしたら、
「ぷ〜?しばらく、治っても、指に包帯まいとけ!笑!」
っと、あきれられた...。
でもね、ピアニストであるピヨコにも、同じ言葉を返したいよ〜。
同じ、もてなし好きな仲間として、言っとくが、
君は、絶対に包丁を持つんじゃない!っと。
その黄金の指で、素晴らしい音楽を奏でるために、
あなたも歌手のように、家で、気持ちよくお姫様してて欲しいって、
ファンのひとりである私は思うわけ。
お互い、本能的にお姫様じゃない私達には、
現実には、無理だろうけどね。
そんな話しをして、帰ってきたら、今度は、うさちゃんが、私と反対側の親指を、
切っちゃったの。あいてて。
なんだろね。私達。
昨日から、台所に復帰した私でした。
でもさ...やっぱり、好きだな。
台所という場所が。
やっぱり、物作る場所でしよ?しかも、食べるものを作る場所。
音楽と同じくらい、神聖な場所だと思うの。
今日から、私が、うさちゃんにお返しです。