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2010年1月15日

●自分を、もてなさす大切さ

「自分がだれかの面倒をみたり、世話をしたりするのと同じくらい、
あなたが、自分を大切にしたり、
誰かからサポートされたりすることに関して、どのように感じているかを、
3ページ書きなさい。」
って、BBSHのCase Follow upで書いて出さないといけなかったの。

そう、私は、あまり、自分を大切にしていない。
前よりも、だいぶ、上手になってきたけど。
「お前は、気質の人間ではない。」(ひどいよね、この言い方って。普通使うかね。家族に)
いつか、母や兄から言われた言葉が、常に頭の中に響いて、
頑張っても、頑張っても、認めてもらえないことを知ってて、
「充分ではない自分」を味わうために、(親しみがあるので、やるんだね。嫌なのに)
自分を酷使してしまうの。
「混沌とした自分の気持ちの中に、秩序だったものを作って安心するため」
理由は、これ。

でも、今は、そういう家族の心ない声の届かない場所で、
とても安全に幸せに、暮らしているというのに、
なかなか、その心の声が消えないでいる。
困ったものです。

これでも、ずいぶん、上手になったのよ。
自分を大切にすること。
だって、9時間とか、長い時間眠るようになったりしてる。
頭痛もしなくなったし。

数年前、
耳鼻科の先生に、
「声を使う人は、少しでも違和感があったら、体が元気でも、
声を、絶対に使ったらダメ。」
そう言われてから、番組の中での弾き語りコーナーの時も、
喉が痛いときは、歌うのを、お休みさせてもらえるように、
言えるようになったし。

歌は感情表現だから、体調や、喉の痛みがストレスになると、
確かに、作品に、ものすごく影響が出る。

でも、それって、別の意味で、ピアニストも、ギタリストも、楽器を持つ人も、役者さんも、全部一緒だと思う。

だから、仮病と思われようが、「それっぽっちのことで、休むの?」
と、言われようが、最近は、とにかく早く治すことを優先させているの。

自分の大切な、体。
不調な時は特に、自分の体の声を丁寧に聞いてあげないと。
一生使うんだから。

そんなおり、大晦日から元旦、ちょっと忙しくしてて、風邪気味。
2日からは、論文の構成にどっぷり入ってたから、疲れてたのかな。

3日に、お料理中、指をざっくり切っちゃった。
かなり深く...。
血が止まらなくなって、自分でHealingしたの。
(Healingやっぱり、効いた。止血も、痛みが無くなるのも、早かった!)

あと、30分でお客様が見えるというのに...。
すごいショック!!
これから、おもてなしだというのに〜〜。泣。
おかげで、デザードまで、作ることができなかったの。
外国の方だったらから、お食事の後のデザート、
きっと楽しみにしてたろうなあ。すごい悪いことしたな。

私は、この2週間、水仕事もできないし、楽器も弾けない、物も持てないなど、
ほんとうに不自由だった。
でもね、は!っと気がついたの。
私は、指でも切って、大事にでもならないと、
目の前にあるギフトの素晴らしさに気がつけなかったんだって。

まさしく、これって、今の私にとってギフトそのもの。
指は痛かったけれど。

寝て、起きて、うさちゃんに、ごはん作ってもらって、勉強して、宿題して、論文書いて、
寝て...。
ほとんど、この毎日。

頑張って、頑張って、今、やらなくてもいい家事なんか、
自分に強いるように、やったりして、疲れて、
今まで、どれくらい自分のことをおろそかにしてきたんだろうって。
私は、音楽家だし、歌手なのよ〜。
体を整備したり調整したりしなかったことで、
怪我したり、声でなくなったり、
ましてや作曲するときに使う、
ピアノやギター弾が弾けなくなったら、作品作りが止まっちゃうじゃない!

今まで、私、何、やってたんだろう。

怪我のおかげで、音楽作りも、宿題も、プロジエクトも、おかげではかどるはかどる。

うさちゃんは、私の代わりに、掃除、洗濯、お買い物、ごはんのしたく、あと片付け、残った時間で宿題をしている。

彼は、この2週間、毎日、毎日、家のことをやってくれたの。
彼だって、宿題に、集中したかっただろうに...。
本当に、ありがとう〜。

そのギフトを私は、心から感謝の気持ちで受け取ることができました。
そんなことを、レポートに書いて出したの。

久しぶりに2時間ほどお茶したピヨコ(国府弘子さん)とそんな話をシエアしたら、
「ぷ〜?しばらく、治っても、指に包帯まいとけ!笑!」
っと、あきれられた...。
でもね、ピアニストであるピヨコにも、同じ言葉を返したいよ〜。
同じ、もてなし好きな仲間として、言っとくが、
君は、絶対に包丁を持つんじゃない!っと。

その黄金の指で、素晴らしい音楽を奏でるために、
あなたも歌手のように、家で、気持ちよくお姫様してて欲しいって、
ファンのひとりである私は思うわけ。
お互い、本能的にお姫様じゃない私達には、
現実には、無理だろうけどね。

そんな話しをして、帰ってきたら、今度は、うさちゃんが、私と反対側の親指を、
切っちゃったの。あいてて。
なんだろね。私達。

昨日から、台所に復帰した私でした。
でもさ...やっぱり、好きだな。
台所という場所が。
やっぱり、物作る場所でしよ?しかも、食べるものを作る場所。
音楽と同じくらい、神聖な場所だと思うの。

今日から、私が、うさちゃんにお返しです。