●「本当は、いい人なんだけど、ねえ?」いえ、その人、いい人じゃありません。
友達のグチを聴いたり、何かの相談を受けたり。
BBSHを卒業してから以降、受信機が研ぎすまされたのか、
誰かと電話で話をしていても、体にいろんな情報が伝わってくる。
違和感、寂しさ、悲しみ、喉の詰まり。
ハートのあたりがぎゅっと詰まってしまう感覚とか。
今までは自分のものかと思っていたのだけれど、
その人と話をする前はなんでもなかったところを見ると、
なんらかの情報なんだな〜と、気がつけるようになってきた。
(ある例)
その相談者は、相手から不当に扱われていることを心から嘆いていて、
怒っている様子。
それに共感しながら、ずっと話を聴いている私。
しかし、最後に、相談者が、
「でも、本当は、いい人なんですよ」
「嫌なところもあるけど、本当は可愛い子なんだけどね。」
(この、けどね...が、クセもの。)
「それって、私に対する愛なんだと思う」
(愛とは、そんなに苦しく、痛いものなのか?このパターンには、救いようがない)
おいおい、さっきまでケチョンケチョンにけなしていたのに、
急にそれかい?
相談者が、このような言いっぷりで、相手を擁護した瞬間、私の中に、
妙な違和感が残った。
この違和感に対し、Askingしてみた。
この違和感、ひとことでいうと...怒り。
そのその怒りは何なのかな?さらにAsking。
するとそこには、悲しみがあった。
何に対する悲しみかというと、
私自身が、相手から不当に扱われたという悲しみだったの。
それまで真剣につきあって、話を聴いた時間...共感は、いったいなんだったの?
ものすごいがっかり感。
セッション料をいただいてても、いただいていなくても、
それは関係ない。
がっかりさせられて悲しい。
この相談者、要するに、
相手のことが、嫌いだ、怒っている!と、はっきりと感じることを、
自分が自分に許していないのだ。
自分は他者から不当に扱われているということを実際にグチっているのだけれど、
深いところで、
この人は、自分が自分を不当に扱っているのだ。
自分が自分を不当に扱うって、ものすごく悲しいことだよね。皆?どう思う?
私、それが悲しい。
「そいつはいい人なんかじゃない!なんで、はっきり嫌いだって言わないの?
ものわかりがいい振りするの?」と、友達に対して、つい声が大きくなってしまった。
多くの場合、人は、その本当の感情を表現することを、
すごく恐れているように思う。
私も、昔、そうだったけど。
私自身が相談者から、不当に扱われたと感じたのは、
実は、相談者自身が、相談者自身を不当に扱っているからなんだって、
気がついたの。
自分自身を不当に扱う人は、他人も不当に扱う。
このパターンに気がつかないと、人間関係におけるトラブルは、
ずっと繰り返されてしまうの。
私たちは、この連鎖に全くというほど気がついていない。
こういう領域に関しても、11/12日(土曜日)のワークショップでは取り扱っていきます。
フロントページを見てね。席が残りわずかとなりましたので、
お急ぎください。
上司と部下の関係。
セラピストとクライアントとの関係。
経営者と社員との関係
表現者と観客との関係。
私や、小出安芸子さん、宮川雅彦の、演劇療法を通じて、感じて、聴いて、見ていきたいと思います。