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2011年11月28日

●雲晴れる

 

偶然会うことになった知り合いから、「実はこんなことがあって」と、

ネガティブな共同作業の打ち明け話などを聴かされた。

私も、前から、誰かに話したかった。

でも、誰かに話をすることが、安全なことなのかどうなのか、

判断ができず、誰とも情報を共有できず、後味の悪さを引きずったまま、

ポカンと一年を過ごした。

 

同じ体験をした数人の知り合いから話を聴いて、出来事の点と点がつながり、

ようやく事柄の風景が見え始めた。

 「話ができて本当によかった。やっと胸のつかえがとれて、楽になった。」

それは、私も同じこと。

 

問題傾向のある人の特徴として、自分の立場を守るため、

もしくは自分の分離された本性が他者に明るみになるのを避けるために、

その人は、一対一の関係を好む。

まるであなたしか、みかたはいないとでも言いたいように。

証人がいなければ、相手にとってこんなに都合のいいことはない。

ストーリーは自分の都合のいいように、いくらでも書き換えられてしまう。

 他人に関する歪曲されたネガティブな情報を、それぞれに吹聴し、

仲間が互いに結託しないように、コントロールされていた人間関係。

 来年Music &Dramaで開く、グループ・シエアリング&カウンセリング。

ボーダー傾向のある家族、友達、人間関係に問題を抱えている人のための、ワークショップを決めたとたん、私にとっての予習と復習が現実の世界で再現されてるように思った。

 いまから思えば、何もない人だったな...

いるのにいない感じ。

お腹の中が空洞で、何も入っていないような感じ。

自分自身が存在しないから、自分のことなんか大切にできない。

何が大切なことなのかもわからないから、もちろん、他者も大切にできない。

他者の存在を借りてしか、自分自身を表現できない。

その他者へのネガティブで不健康なしがみつきは、相当なものだ。

巻き込まれると、ものすごいエネルギーを消耗する。

 真実がわかりはじめ、離ればなれになっていた人間関係にまた、

暖かい血液が通い始めた。

 自分の痛みから逃げ、分離的、否定的な創造を生きることを選ぶ人は、

その否定的な生産による結果、

それを実行しなければならないという負の連鎖を続けていくしかない。

何故なら、それがその人の快感に繋がっているからだ。

 いろんなことをひとつずつ完結させずに人間関係をやりすごしてきた人は、

当然、負のエネルギーの負債を常に抱えていかなくてはならない。

そして、本人がそこに光を当てて、本来の神聖な場所にもどると決めない限り、延々と続いてしまう。

これからやってくる、2012年まであとひと月とちょっと。

 私も、自分自身という存在の真実とつながりを保っていたいと思う。

よく聴き、見て、感じて、ぶれないように生きていたい。