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2012年6月 7日

●6.23日の慰霊の日を前に

今日は、一日、FM沖縄とFM仙台の番組の放送原稿を書いていたの。
梅雨明けと思われるようなカランとした抜けるような青空の中、
仕事場にこもって、2匹の猫に癒されながら深い時間を過ごしました。
うさちゃんは、気を使ってくれて、私に集中するひとりの時間をくれました。
本当にありがたかった。
 沖縄は今月23日に慰霊の日を迎えます。
番組の内容は、平和について考える一日になりました。
平和の定義ってなんだろう。ふと、考えました。
話はとんじゃうけど、昨日、東京から友達がやってきて、
夕方、せなが島でうちの大家さんが歓迎ビーチパーリーをしてくれたの。
 せなが島は、那覇空港が近い島なんだけど、「自衛隊の飛行機が一番うるさい」と、空を見上げて、地元の誰もがそう言っていたのが印象的でした。
米軍ばかりがニュースで取り上げられるけど、空を見上げる沖縄の人は、
「あれは、自衛隊の飛行機ねえ〜」と、へきへきしていました。

今日、原稿を書きながら思ったの。
平和とは...なんだろう?
単純に戦争がないこと...というのがまず、頭に浮かんできたんだけどね、
これは、人類の普遍的な願いとして...。
でも、昨年の3.11以来、私個人として平和を思うとき、
どんなことが浮かんでくるかな〜と、もういちど、考えてみました
豊かであること(それぞれの人の基準でね)、安全であること、自由であること、平等であること、健康であること、飢えがないこと、私たち、ひとりひとりの人権が守られていること、福祉が充実していること、環境汚染がないこと、などなど。

「戦争がないこと」と、思う自分と、それ以外で自分の中にうかんできた平和の定義を思うと、なんだか自分のなかで、「それがないとき」というのと、私たちを平和だと感じさせてくれる、「それがあるとき」という、妙なくくりが生まれて、なんだかよくわからんくなってきたわけ。
 そう、考えていくと、じゃ、戦争の反対は平和か?と聴かれると
かならずしも、そうではないな〜と思ってしまった。
戦争がなくても、貧困や、不安定、不平等、正義が、まかりとおらない状態、
医療施設がない状態、学校がない村、飢餓なんかは、平和ではないものね。
そうすると、平和の反対にあるものは、戦争がないことではなく、平和でない状態としか、表現できないな〜と、思ってしまったの。
沖縄にいると、そういうことを、思い出させてくれる...。