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2012年11月20日

●BPD(境界性人格障害)のお勉強

うさちゃんを実家にお見送りして、ちょっと自分の時間。
クライアントの方が来る前に、BPD(境界性人格障害)のお勉強。
 
家族に、BPDの症状を持つひとの話を聴く機会が、
頻繁にあります。
専門医でも、Non-BPDの方々の心のサポートはなかなか行っていないようです。

本当に、難しい心の症状です。
本人が望めば、精神科で治療を受けられますが、
そのほとんどは、「自分は正常だ、悪いのは他者」と信じているので、周囲は腫れ物にさわるように、当事者を扱います。

私は、BPD家族に生まれたので、彼らの激しい感情の巻き込みは、日常茶飯事でした。
身の危険を感じ、何度も警察を呼んで、「助けて欲しい」と、サポートをお願いしましたが、
「親子の問題は親子で解決してください」と、取り合ってもらえず、社会から放り出されたような気持ちを何度も経験しました。

母が、親戚、近所、友人の付き合いをいっさい拒絶していたので、私には駆け込む場所も、安全に保護してくれる大人も、ひとりもいませんでした。
 なので、早くから自立の道を選ぶしかありませんでした。
だから、今の、私がいるんだけどね。

 本人も辛いけど巻き込まれる家族や、パートナーや、友達は、
いつ地雷を踏むのかわからず、怯えながら生活しなければならないのは、本当に大変なことです。
愛する人がBPDなら、なをのこと。

しかし、Non-BPDの方々のサポートは、どこに行ったら受けられるのか、情報があまりないのが現実です。

私は、Non-BPDの方も、精神科のお医者様に相談することをおすすめしています。

当事者がBPDであることがわかれば、家族が、当事者を、変えようとする努力から、少し解放されるからです。

BPDの人はその時の感情が現実になってしまうので、健常者からみると、嘘つき、虚言、歪曲、話のすり替えが、コミュニケーッションに大きな問題を起こします。

脳の海馬に実際に異常があるからなのですって。



2012年11月19日

●未来が見えた気がした

今年のAQUA NOMEJOY TO THE WORLD~もろびとこぞりて~』

12/1(土)原宿クエストホールのためのVoice ボランティアの方々との練習会が昨日終了しました。

 10月から始まったこのWorkShop。歌う体作りのための準備に、丁寧に時間をかけました。

 ちからで歌わない、りきまない、自分らしい声で自分自身への祈りをみつけるというこの試み。

 おそらく皆さんが、社会の中で、家族の中で、人間関係の中で、いろいろ生かしていけるような気付きがたくさんあったのではないでしようか?

昨日は、歌に関する質問や、メンタルな領域も含む皆さんとのシエアリングをしました。

 なぜ、シエアリングが重要なのかというと、誰かの問題を通じて多くの人たちに共通する問題に触れることができるからです。

 「自分も、そう思っていた」「自分にも同じようなことがある」

そんなふうに、よその部屋にしまっておいた本当の感情が、誰かの気持ちに触れることによって、同時に掘り起こされます。

 そして、自分の感情と正直に繋がることで、本物のあなたという存在が生まれます。

そこに、それまでブロックされていた新鮮でパワフルなエネルギーが通っていきます。

真実の祈り、お願いごとは、真実の心からの言葉でないと、伝わらない。

今回のAQUA NOMEのテーマは『祈り』

「どうせだめかもしれないけど...」と思いながら祈られる神様の気持ちを考えれば、すぐにわかりますよね。

 「どうせだめかもしれない」そのお願いごとは、あなたが本当に望むものとして、

「やっぱりだめだった」を実現させてしまうでしよう。

 

 そういう私も昨日は大きなブレーク・スルーを経験しました。

 50人の人たちをリードするVoiceWork Shopというのは、実に私にとって始めての体験でしたので、本番前、私は緊張や、不安でいっぱいでした。

しかし、「ちゃんとやらなきゃ」などと自分を追い込む癖がある私は、そんなことを感じてもいないかのように皆さんの前で振る舞う私のマスクを作り、

私を真の自己から分離させました。そして、ますます、緊張が高まり、横隔膜がすっかり上にあがってしまったのです。

その時、肺に空気が入っていかないので、呼吸が浅くなり、エネルギーがどんどん上に上昇し、グラウンディングできなくなっていました。

 ですので、最初に、自己とつながるための瞑想の時間を作らせていただき、それから皆さんのシエアリングに入りました。

 勇気を持って手をあげて発言してくださった数人の皆さんの正直な心の動揺や、混乱、悲しみに触れたとき、そのエネルギーで私が調整されました。

 そして、その時の私の心の状態についても皆さんにお伝えすることで、とっても安心し、ようやく地面にもどってこられたのでした。

 練習が始まってからの、皆さんの歌声が、あまりにパワフルで、美しくて、私は、昨日、感動して泣いてしまいました。

 この歌声が当日会場に響きわたってくることを、想像したら鳥肌がたって、

まだ起こっていないことなのに未来を想像したら、感動がわき上がってきたのでした。

3回という少ない回数でしたが、本当に素晴らしい時間でした。

 

私がBBSHを卒業する時に自分に対して作ったマニュフェストは、今回のような形で、

メンタルな領域と、歌をつなげていくグループHealing Workの形を作ることでした。

今回、とても具体的に見えてきた感じがしています。

ご協力、参加いただいた皆さんには心から感謝いたします。

素晴らしい場を提供してくださった、見上陽一郎さん、愛情深くサポートしてくれた、うさちゃん本当にありがとうござました。(ふたりには、こんどおいしいもの、ごちそうするねん!)

 それにしても、このWorkは体の循環をよくするのか、トイレが混み合って大変でしたね。

 


2012年11月15日

●岩手県釜石市の復興プロジエクト『伝』のこと

 eponicaRecordでは、プロジエクト『伝』を応援します。

     〜ペットボトル湯たんぽカバー〜 (¥3.500)

 12.1 原宿クエストホールAQUA NOMELive会場にて、特別販売させていただくことになりました!

http://www.project-den.net

 

 これからの季節、役に立ちそうな、暖かい一品。

お茶もさめにくいので、冷えるオフィスでお腹にあてたり、腰に当てたり、もちろん寝る時の湯たんぽにも。Petの抱き枕にもいいかもね。

 震災で、家、仕事、家族、資産、全てを失った方々が、もう一度、自分という価値を思い出し、それぞれが持っている技術を生かすことによって仕事を作りだし、収入を得て、その収入で、自分の心を豊かにする音楽や芸術を楽しむという、個人の経済システムの本当の意味での自立を復興地でサポートするプロジエクト『伝』を応援します。

売り上げは全て、職人さんの工賃になります。

10年後、20年後、30年後に、被災した豊かな魚場と鉄の街を、どのように自分たちが再生させたかを後世に伝えていくことが、生き残った人たちの役割ではないかと思います。」と、主催者の方々涙ぐんでお話してくださいました。

 手仕事で、編まれたこのペットボトル湯たんぽカバーは、

全国から寄せられた新品の毛糸によって、地元の編み物が得意な職人さん達の完全手仕事で編まれています。

 週に1つか2つしか作ることのできない、本当に貴重な商品。

たぶん、数に限りがあると思いますので、私たちのCDDVDと同時にお早めにご購入ください。

 


2012年11月14日

●EPO 『JOY TO THE WORLD~もろびとこぞりて~』12/1(土)原宿クエストホール 

EPO JOY TO THE WORLD~もろびとこぞりて~』

12/1(土)原宿クエストホール 開場 16:30/開演 17:00 6,300円(税込) 全席指定

ご予約/お問い合わせ:キャピタルヴィレッジ 

Tel.03-3478-9999(平日11時~19時) チケットぴあ、ローソンチケット、イープラスCN、プレイガイドでも発売


連日のLiveイヴェントが一段落しました。
休む間もなく、ひとつ終わると次の準備、また次の準備と、
ばたばたしていましたが、そんな中にあっても自分自身のための神聖な時間を作ることは、
本当に大切です。
気分がよくなることを考え、自分のいいところをたくさん思い出し、
猫のふいちゃんや、おもちゃんをだっこしたりして、
チャージします。

気持ちをAQUA NOMEに切り替え、
12.1日に向けて気持ちを盛り上げていきたいと思います。

18日のVoiceWork Shopが、本番前の最終練習会になります。
すでに内容に慣れた方々は、新しく参加された方々のサポートも是非よろしくお願いします。

基本的なメロディーやコードの中で、
いかに自分が自由になるかということは、
私たちの社会の中の生き方にも似ています。

調和の中で、あなたらしい響きをみつけ、
自分らしく声を出して歌っても、
安全なのだという体験を、AQUA NOMEのユニティーの中で、
たくさんたくさん体験してくださいね。

最終練習会は、18日ですが、今から参加したいという方も、
大歓迎です。







2012年11月 6日

●真実を探す

昨晩、「アホは伝染するので、気をつけて。」と、
ある問題をFBでシエアした私を心配して、投稿してきた福祉ボランティアの人の投稿で、
考えさせられることがたくさんありました。

「アホは伝染する」と、この人が信じているのは、
鬱病の人の相談にのっていた人が、鬱になったからだといいます。

私は、この投稿に強い違和感を覚えました。

じやあ、鬱の人はアホなのですか?という質問を私がしたところ、
それは、たとえ話だと答えが返ってきました。
本当に思っているから、この方は、そのような言葉を選ぶのです。
この人が、自分の言葉に責任をとっていないことも、たいへん残念でした。

たとえ話にもエネルギーが宿り、それは、利用者さんに伝わります。

セラピストの中に未解決な問題があると、相手の問題によって、
自分の中にある問題が呼び起こされ、セラピストは必ずその問題を向き合わなければならなくなります。
そして、ニュートラルに話を聴くことができなくなる。
だから、何年もかけて、セラピスト自身が、自分のプロセスと向き合うのです。

それはいけないことですか?
私は、そうは思いません。
むしろその方の自己成長につながるのですから。

しかし、そのプロセスをせず、権威的な立場にのみ、あこがれる自称セラピストのなんと多いこと。

セラピストや、精神科のお医者さんに「あなたが弱いからだ」と、
逆に傷つけられたというクライアントを私たちは、何人も見てきました。
ひどい話です。

思い込みの中にある誤った信念によって、私たちはたくさんの誤解と分離を現実の中で体験しています。
その影響は、文化や、人種や、親子間、人間関係、そして自分自身にまで及びます。

無理解によって起きる戦争は、そのこと、そのものです。

他者からの、もしくは、自分自身に対する無理解のために、
人はなんらかの問題をかかえます。

その痛みと必死に向きあっているクライアントのプロセスに立ち会う仕事は、
本当に感動的。

何が真実で、何が真実でなかったのか、
その答えを、皆、必死に探そうとしているのです。

そのガイドとなるのが、私たちの感情。

思い込みの中にある誤った信念は、主に小さい頃に置かれた環境の中で、
体験した時の感情から作られます。

その思考は大人になってからもずっと使い続けられるため、現実社会の中で、
様々な問題を引き起こす原因となるのです。

小さい頃に、自分を守るために、子供の私が考えたことだのにね。
そんなものを大人になっても使っているなんて。

誤った思考パターンが私たちの心と体にエネルギーブロックを引き起こし、
体調不良や、心の不調、鬱の原因になります。

私は、たくさんの友達や、BBSHの先生たちのサポートによって、
何年も自分自身のこの問題に取り組んできました。
もちろん今も。この先も。

音楽にたとえれば、「なんか、このコードの聞こえ方、気持ち悪い」とか。
「メロディーの流れに無理がある」とか、「メロディーとコードがフィットしない」とか。

違和感として、伝わってくるのです。

音楽は、私に、本当の感情を教えてくれる。
何が自分にとって真実で、何が真実でないか。

自分が正直な感情と一緒にいられるとき、
たくさんの美しいメロディーとハーモニーと言葉が上から降りてきます。

私は、この経験をするために、生まれてきたのだと思います。
誤った信念の中にある本当のことを探すために。

今日は、12.1日の原宿クエスト・ホールのリハーサル。
AQUA NOMEは、私の魂のふるさとで歌っていた音楽です。