●22.2サラウンドシステム
今日は、耳を使うお仕事。
砧にある、NHK技術研究所にて、
22.2サラウンドシステムで、
AQUANOMEのvoiceを聴くための、
トラックダウン。
地下にある秘密基地のようなスタジオに、
ホールと同じように調整され、
配置されたスタジオの中で、
作業をしてゆきます。
あらかじめ、
技術者の方に送っておいたデータを、
トラックに流し込み、
『M』の音を確認しました。
ああ...
感動と驚きに包まれ、
スタジオに一緒にいたNHKのスタッフ数人と、
しばらく声も出ず..。
放心状態...。
CDでは聴こえなかった音が、聴こえるのです。
パーカッションの渡辺亮さんが、いかに、素晴らしい音を、
ちりばめて演奏して下さったも..。
それは、大地の風...森の歌...風のゆらぎ。
岩原智さんのBassのフレーズは、コードを踏みながら、
歌い手の相談相手にでもあるかのように、
語るような音で、
江藤有希さんのバイオリンの弦の音は、
キラキラと光をまといながら歌う、
詩人のようで。
嵯峨治彦さんの馬頭琴は、
水辺を飛び立とうとする水鳥?
その水しぶきまで見えたような気がしました。
秋元さんのギターは、
粉白粉のようにパーリーな輝きを、
笹子さんと私のギターの音粒のアンサンブルは、
世界でここだけで起きる、
ミラクルなサウンドでした。
圧巻はVoice!!
言うまでもなく、22.2サラウンドシステムを、
風のように駆け巡る立体的な響き。
思い描いていたドラマが、3Dで聴こえて来た時には、
総毛立ちました。
NHK技術研究所の実験のために提供された、
AQUANOMEの素材が、
この技術の素晴らしさが発揮されるものとして、
本当に相応しかったと絶賛いただきました。
本番にむけて、まだまだ、試行錯誤をしてゆきます。
ああ〜いい一日でした。