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2015年5月10日

●私のネイチャーは、私の全てを知っている

葉っぱがヒヨヒヨになりだして枯れて、茎が途中で折れて、もうだめかとあきらめていた、バナナの苗。
何が好きじゃないの?
って聴いてみた。
この場所が嫌って。
だから、地面から掘り起こして小さな鉢に植え替えてあげました。
鉢に植え替えて、それまでちかくにいた、他の仲間の側においてあげたら?
なんと、元気な緑色の葉っぱが出てきました。
すごい修復力。

もうひとつは、小堺一機さんから頂いたこの植物。
折れた枝を、水挿ししておいたら、
そのうち根っこが出てきたので、小さな枝を鉢に植え替えて2年。
それでもちっとも大きくならない。
その上この子の葉っぱも黄色くなり始めた。
きっと何かが違うのだろうと思い、この子に聞いてみた。
太陽が嫌いって。
お部屋の中がいいって。
だので、部屋に移動してあげたとたん、2枚だった葉っぱが、
2週間の間にこのとうり。

大好きな、武者小路実篤が、
小説の中で書いていた言葉を思い出しました。

ある農夫の言葉。
「わしは、作物が信用していないものを、
わしも信用しておらんのだよ。」

植物自身がそれぞれに、
生き残るために信じているものがある。

それは、とてもシンプルで
彼らは、自分たちが好きな環境だったら、
もりもり生命力を発揮する。

私は、沖縄に来てからは特に、
牧草を食む牛のように、
ゆっくりした時間の流れの中で、心が喜ぶことを選んで生き始めた。
昔の自分とはもう違うけど、
昔の自分も本当はそうやって、
作りたい音楽をゆっくり作って、体に落とし込んで歌って生きたかったに違いない。
こんなに楽しんで、
作品作りに没頭できるんだもの。

忙しくても、ちっとも辛くない。
自分が楽しくて選んでいるからだ。

私のネイチャーは、私の全てを知っているから。

「バナナの幹が、風で曲がってしまうという、
弱りかた。
ひん死の状態から、ダメもとで、
鉢植えにしたら、新しい葉っぱが出てきました。
うれしい。
裏の土壌が合わなかったのかな。
畑から移動させたクワン草も、
ハーブガーデンに移動させたとたん、
このとうり。
みんな、正直に生きています。
そんな姿に励まされる。」
「この鉢が親。
折れた新芽を水差しにしておいたら、
根っこが出てきました。
成長がとても早いです。
太陽が好きじゃないみたい。
この鉢も、部屋の中に入れたとたん、
新しい枝を延ばし始めた。
手前の丸くくるっとなったのが、
新しい芽。」
「部屋に入れたときは双葉。
2週間で、根っこから6本も新しい芽が出てきた。
根っこにお芋のようなものを、作るみたい。
そこから、伸びている模様。」