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2015年12月 5日

●実は最初から決めている

お友達のお京さんから、
送られてきたおいしい梅干し。
酸っぱいけど、体によい!

良薬口に苦し..という言葉もあるように、
口にしにくいものほど、体によかったりする。

苦み、渋み..酸っぱいの、大好き。

人からの苦い言葉も、心に痛い。
だけど、良薬になることがある。

その痛みの正体を知ることで、
人の言葉を良薬に変えることができる。

うさちゃんが、お出かけしている間に、
家の掃除をしながら、
小さい頃のことをふと思い出していました。

母とは、ことごとくものの見方や、
感覚が違うために、
激しくぶつかり合うことがしばしば。

それでも、時々、
私自身が、自分の感覚を信じきれない時、
母に、「このことについてどう思うか」
と相談することもありました。

母からは、想像どうり、
自分の感覚とは逆の答えが返ってきました。

「こうしたほうが、絶対にいい、あんたの考えは間違っている」と。
そのたびに、相談なんかしなきゃよかった、
ああ〜私のバカバカ。(笑)

と、いつも後悔していました。

確かに、母は、私に対して常に否定的だった..
でも?
さっきまで私は、とても迷っていたのだし、
自分の判断さえつかなかったのに、

反対されることで、どうして、
こんなに心が激しく動いたのだろうと思ったのです。

反対されれば、反対されるほど、
なんだか彼女に、自分の行くべき道を、
遮られたような気持になったのは、
どうしてだったんだろう?

母は、私の気持を常にコントロールしたい人でしたが、
母が、私を否定する言葉のおかげで、
私は、逆に、自分がどうしたいかが明確になり、
自分で人生を決めてきました。
最終的に、私は、母の思いどうりにはならなかったんですね。
彼女は彼女で、きっと私の相談にのり損してきたと思います。(笑)

母「体育大学なんかダメ。普通の女子大に行きなさい。」

私...すいません.。私、東京女子体育大学に推薦入学で合格しました。

母「音楽なんか、絶対にダメ。食べていけるわけがない。」

私...歌手、音楽家になっています。19歳から以降、自立して生きています。(笑)

彼女の役割は、私の人生において、
本当に大きな役割を持っていたんだと思いました。

「娘の育て方を間違った」と、常に嘆いている人でしたが、
母は、私を「自分で決める」という自分に育ててくれました。

うさちゃんが、私の相談にのりたがらないのは、
結局、私が彼に何かを相談しても、
最後は私が決めるからです。

そうすると、「じゃ、最初から人にきくなよ」と、
彼をがっかりさせてしまうことが何度もありました。

最近は、「いいんじゃない?それ!」と、
私がやりたいことを応援してくれるので、
とってもありがたい。

カウンセリングでは、常に、
「あなたは、どうしたいの?どうできると、いい気分ですか?」と、
問いかける以外、私の意見は、何も伝えないようにしています。

その方は、たぶん、最初から知っていると思うから。
行きたい道を。

宮川 永子さんの写真