●家族が全員天国へ旅立ちました。
親戚筋に義理の姉からハガキが一枚届き、
叔父が驚いて私に連絡をくれました。
「お兄さん、10月に亡くなっていたみたいよ」
兄が亡くなったこと?というより、
こういう日が、こんなに早く来たことに、
私は少し動揺しました。
なんで?なんで、亡くなったの?
何があったのか、私には、
情報がほとんどありませんでした。
その3日後に我が家にも、
兄の訃報を知らせる、ハガキが届きました。
葬儀は既に終わっていました。
私は機能不全家族の中で育ち、
19歳で家を出て、独立しました。
このままでは、自分の心が死ぬと思ったからでした。
一人で生きることの不安より、
心が壊れていく恐怖の方が勝りました。
「自分は世界で一番正しい。お前は間違っている。」
自己愛性のエネルギーの強い人たちを、
私は変えようとしませんでした。
その代わりに、そこから去り、
関わりを断ちました。
「自分が死んでも、永子にだけは知らせてくれるな」
父、母、兄、それぞれが自身の死を、
私にだけには知らせないで欲しいと託したそうです。
家族全員、最後まで、意志を貫きました。
彼らの意図の中に、
愛のようなエネルギーも感じるし、
そうでないものも感じます。
私は、二つの分離する解釈を持つことを、
自分に許可しました。
家族は本当にメンタルな学習塾のようなもの。
あらゆる感情を体験し、
私たちは、そこから、自分を守るために考え方を作ります。
社会に出て、人間関係に揉まれて、
その時、幼い頃、自分を守るために作った思考パターンを駆使し、
困難を乗り越えようと頑張るけど、
引き寄せる現実は、望ましいものではなかったりする。
幼い頃の体験から生まれた思考は、
大人になってからは、機能しないからです。
そこで、初めて、
自分を変えないとダメなんだと気がつきます。
そうすることで、自分とは何者なのかを見つけて、
だんだん自分として本物になっていく。
私も、まだまだ、その過程にあります。
私の存在、生きかたを全否定する、私の家族は全員、
もうこの世にはいません。
私は、ようやく見えない戦いが終わったという安堵感で、
この秋から今日まで過ごしていました。
心と体に残る、傷は残っていても、
家族に対する負の感情は、不思議なぐらい、
以前とは全く違うものになっています。
あの困難なメンタル集団の家族に生まれなかったら、
私は、どんな人になっていたのだろう?
そんな話を夫にしたら、
夫は優しく微笑んでくれた。
「どんな君とも一緒にいたよ」
という心の声が私には聞こえました。
穏やかな大晦日の朝です。
そんな日々の中、「天使が空から降りてくる」
という作品が、ギフトのように12月16日に降りて来ました。
ちょっと塩味が混じっていたら、
それは、私の涙の味かも。
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