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2023年6月25日

●私の選択。

あるクライアントの方の回復を祈りながら、

愛を持って、その方から離れました。


私自身の時間のバウンダリー、

心のバウンダリーに侵入されることが懸念されたからでした。


幸いにもご家族の意向で、入院されていると伺ったので、

病院の連携医療室に連絡をし、

お医者様に託しました。


統合失調症を発症した場合は、

必ず、病院で治療を受けること。


投薬によって、よくなるそうですから、

安心してお医者様に委ねるといいと思います。


頭の中のおしゃべりを止めて、

ゆっくり眠り、休養することが一番。


統合失調症は脳の病気なので、

医療資格を持っているお医者さん以外、

私たちが扱うことを禁じられている領域です。


なので、個人的なワークを含むカウンセリングのセッションの予約は、

お受けしていません。


クライアントの方も、セラピストも、

安全にセッションを行うためです。


催眠療法及び、カウンセリングは、

どんなに悩みや問題を抱えていても

その人が、

健全な自我を持っているということが前提となります。


当事者の方が、

苦しさゆえに、周囲を巻き込むエネルギーは相当なものです。


私は、すでに母で経験しているので、

私が母と関わらなくなった後も、

ずっと一緒に暮らしていた家族は、

本当に大変だったであろうと、

今は想像ができます。


大切な人の支援者となる人は、たいていが、

「自分ならこの人を助けられる」と過信してます。


ヘトヘトになって自身も体調を崩してしまう支援者たち。

でも、これまで一度だって、

周囲で成功例を見たことが私はありません。


プロに任せて、なるべく早く治療を受けた方が、

懸命だと私は考えています。


愛を持って、その場から離れる。


その方が、きっと良くなる。

それを祈り、

励まし、離れた場所で応援する。

それも尊い愛です。


私の母が亡くなった時のことです。

相続の時に必要な書類の中に、

医療領収書というのがありました。

書類の病気の記述欄に、

「統合失調症」「うつ病」「パーキンソン病」と、

書かれていました。


それを見て、私はショックを受けました。

境界性人格障害傾向にあった母は、

実際には、統合失調症だったと知ったからでした。


被害妄想や、幻聴、幻覚、

母はありもしない話をよくしていました。


彼女にとっては、全てが現実だったのでしよう。

苦しかっただろうなあ。


私は、当時、母といることで、

自分の心と体が壊れそうになり、

母から距離を取りました。


その選択に、

今でも間違いはなかったと信じています。


どなたかの参考になればと、

書いてみました。


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